2009-11-03

八溝山の紅葉

今日は、茨城県と福島県の境にあって、かつ、茨城県最高峰の八溝山へ紅葉を見に行きました。 では、なぜ八溝山かといえば、、、、家からわりあい近いのと、山頂まで車で登れるからという安直な理由だけ。常磐道那珂で高速を降り、道の駅大子で休憩した後、八溝山にむかう県道を走っていると、木々が色づき始めていました。

携帯のデジカメで撮ったんですが、既に夕方で、周りが薄暗かったために折角の紅葉もピンボケ気味に、、、



まあ、写真はピンボケだったんですが、紅葉狩りの定番曲であるPortrait in JazzのAutum Leavesを聞きながら車を運転して、ちょー癒されてしまいました。で、県道から林道にはいり、上り坂をすすむことしばしで、頂上に到着しました。


東京でさえも、夕べは寒い上に雨が降っていたからか、八溝山の山頂は、なんと雪景色。この看板の先に、とーーーおくにある富士山の遠景がみえました。が、さすがに携帯のカメラでは写っていませんねえ。なお、山頂近くのブナは、既に紅葉を終えたようでした。温泉にも入りかったけど、何だかめんどくさくなったので、そのまままっすぐ家に帰りました。
しかし、ようやく正気に戻って気がする。
久々の日記更新なのでした

プロダクトライフサイクル理論4【衰退期】

(1)衰退期の商品とは?
カテゴリーの成長も終わり、売上高が減少傾向にある商品のこと
(2)衰退期の特徴
【売上高】
代替製品の出現や消費者の価値観の変化で、利益と売上高は継続的に減少

【競争構造】
市場から退出する企業が出始める・競争は緩和傾向

【消費者構造・認知構造】
製品に対する関与が下がる・製品のコモディティー化が進行

(3) 戦術の定石
他社撤退やM&Aによる残存者利益も念頭に置き、経営資源の再配分を
【Product】
・イノベーション
新技術開発により新しい価値を付与、市場の再活性化や衰退市場で大きなシェアを確保⇒が、言うほど簡単ではない

・Repositioning
既存製品を、他市場・他オケージョンに向けて販売⇒枯れた技術による製品開発(ニッチ市場)

2009-10-05

プロダクトライフサイクル理論3【成熟期】

(1)成熟期の商品とは?
成長期の段階も終わり、成長がほぼ終わった段階の商品群のこと

(2)成熟期の特徴
【売上高】 売上高は高水準ながら横ばい

【競争構造】どの企業にとっても売上高の大きいカテゴリーなため、企業戦略の重要性は高く、競争は熾烈になりがち

【消費者構造】成熟期にある商品カテゴリーに対する消費者の商品選択基準は確立。⇒商品カテゴリーに対する知識構造は、おおむね固している

(3)Margeting Management戦術の定石
競争地位によって異なる

【リーダー】
下位企業に対する同質化(フルカバレッジ戦略)とカテゴリー拡大が有効。リーダー企業は、定義からシェアが最大。つまり、リーダー企業で培った経験効果こそが活用できる戦術要素となる。つまり、下位企業が差別化を仕掛けてきた場合、類似カテゴリーにおける経験効果を利用して同質化を仕掛ければよい。他方、カテゴリー拡大を目指すとき、同時に経験効果も増加するため、下位企業に対するさらなる優位性を確立することができる。

【チャレンジャー】
従来、チャレンジャーは差別化が基本戦略だった。が、近年の研究によると差別化によりチャレンジャー企業が成功した例は少ないことが分かってきた。むしろ、リーダー企業と、どのような競争関係を築くかを考えることが重要。

・ 競争的チャレンジャー
⇒リーダーの持っていない資源や同質化できない資源で差別化をおこなう

・協調的チャレンジャー
⇒ リーダーが狙わない市場で差別化・自社既存ユーザーのみ維持 。リーダーユーザーを狙わない。

2009-07-11

プロダクトライフサイクル理論2【導入期】

(1)導入期の商品とは?
市場に発売されたばかりで、かつ、競争構造や、消費者構造、認知構造が、導入期の特徴を満たす商品のこと。したがって、発売された商品が、すべて導入期にあると考えるのは間違い。

(2)導入期の条件
【売上高】 いくつかの新製品だけが上市。売上高は少ない
【製品】 製品間で共通する商品特徴 は定まっていない
【競争構造】 売上高が小さい。したがって、企業にとって、戦略的に重要な製品となることは多くない。 競争は緩慢
【消費者構造】 製品受容層は、イノベータ
【認知構造】 製品の評価基準は、まだ定まっていない 。購買喚起には、外部探索(*)が重要。

(3)4P戦術の定石
とにかく、「カテゴリーの拡大」を目指すこと 。この段階では、競争に打ち勝つことは重要でない。まず、消費者の生活にとって必要な商品群だという判断を得ることが重要。したがって、競争を仕掛けるよりも、製品群の定着を目指すことが第一

【Product】
消費者に外部探索を促す本質サービスの開発に注力

【Promotion/Price】
市場拡大:Push(店頭重視)/浸透(低)価格←Trial重視
利益確保:Pull(広告重視)/上澄み(高)価格←継続user重視

【Place】
市場拡大なら開放型channel・利益確保を狙うならClose型を

(*)外部探索とは?
内部探索(ルーチン的・日常的な思考方法)では、自分の欲求を満たせない時に使われる探索方法のこと 。

⇒内部探索とは?
製品に対する評価軸や常識(例えば、アイスクリームとは、***なものだ!)が、確立している認知状況での情報探索方法のこと 。よって、常識(偏見)を満たす商品だけ、消費者は受け入れる

【外部探索の具体例 】
普段から使っている化粧品に対して、急に不満が高まってきた ⇒インターネットを使って良さそうな化粧品を探す

【外部探索の応用例】
現在の商品に不満が高まるような商品利用シーンを提案することで、消費者に外部探索を誘える(と思う) ⇒学習されるニーズ

2009-06-29

プロダクトライフサイクル理論1

(1) プロダクトライフサイクル理論とは?
プロダクトの売上高の変化(導入期~成長期~成熟期~衰退期)に伴って、4P戦術の定石や、消費者構造・認知構造が変化する様子を表した理論のこと


(2)プロダクトライフサイクル理論の4つのポイント

1.カテゴリーの売上高は、導入期・成長期・成熟期・衰退期の4Phaseで推移

2.各Phaseについて、企業間の競争構造と消費者構造に対応した4P戦術の定石がある
3.各Phaseの4P戦術定石は、戦術間のFitが重要
4.すべてのカテゴリーが、このパターンを
たどるわけではないし、例外もある


(3)理論適用上の注意点
理論を使う上のポイントは、
「売上高の変化・企業間の競争戦略・消費者構造・認知構造が関連して変化する」
ところ。従って、売上高のみに注目して、新製品全てが、導入期にあると考えることは間違いとなる。つまり、「導入期に新製品が登場する」とは、「導入期に対応する競争戦略・消費者構造・消費者認知構造」が、同時に満たすことが必要十分条件。新製品の上市とは、新製品が導入期にあるための必要条件に過ぎない。


(Case)
コカコーラに、夏の季節フレーバーが追加れた。さて、この商品を、プロダクトライフサイクル理論で、導入期の製品と判断できるか?

上で書いたように、新製品で売上が小さいからと言って、導入期と結論できない。新製品の売上高が小さいことは、新製品が導入期にあることの必要条件に過ぎないからだ。よって、コーラの季節品が、導入期における競争構造・消費者構造・認知構造を持つか?を調べる必要がある。もし、3つの構造においても導入期の特徴を持たなければ、新たに上市された商品あっても、その新製品は導入期ではない、と言う事になる。

2009-04-25

恥ずかしい大人

スマップの草薙君が不祥事を起こしましたね。なんでも、酔っ払って、裸で公園をウロウロしていたとか。で、会見では、大人として恥ずかしい行動をとったと、チン謝してましたね。裸だったけに。

まーーー、ホント、どーでもいい話ですよね
なんで、ニュースになるかも良くわからん。
そういえば、稲垣君も、だいぶ前タイホされましよね。
ってことは、スマップの前科者率は、40%ってことになるんですねえ。

しかし、会見での「大人として恥ずかしい行動をとった」ってのが、ビミョーでよかったです。
なんというか、「非常識な行動」だったけど、「重大な犯罪」を犯したわけでない。ただただ、「たんなる非常識な行動だった」って言下で主張しているかんじがして、なんだかなあ~って感じですね。

まあ、しばらくしたら、何事もなかったようにテレビに出るよね

しかし、アレでタイホされるなら、ワシの会社の人は、やまほど逮捕者が出るな
ま、それはそれで、面白いかもねえ~

2009-04-20

NHK特集 マネー資本主義 第1回

NHK特集は、わりと好きでよく見ています。でも、楽しみにしている特集も、見逃してしまうことが、かなり多いです。ゆうべは、なにげにチャンネルをNHKにあわせたら、番組が、ちょうど始まったところで、ラッキーでした。で、内容はコレ。

マネー資本主義 
第1回
“暴走”はなぜ止められなかったのか
~アメリカ投資銀行の興亡~

そもそも、財務アドバイザリーが主業務だった投資銀行。しかし、1970年以降の規制緩和によって、債券をもちいた金融商品を次々に開発。投資銀行は、債券市場で莫大な利益を上げ続けるうちに、もはや自らではコントロールしきれないリスクを抱え込むようになっていく、、、、。

印象的だったのは、成功した社員に巨額な報酬を支払うインセンティブシステムの始まりは、投資銀行が社員にが与えインセンティブではなく、社員が会社にもとめたインセンティブだったってこと。勝手な印象論だと、とにかくリスクを背負ってでも稼ぎまくれ、と会社が社員にムチを振るった結果が、高い成功報酬システムだと思っていた。がしかし、昨日の特集では、高い利益を稼ぎ出す債権ディーラーたちが会社に高い報酬を求めたのが、話の始まりだった。高い報酬システムを最初に採用したのモーゲージ債で最初に成功したソロモンブラザーズ。会社は、高い利益をはじき出す社員に、高い報酬を求められ、人材と投資ノウハウの流出を防ぐために、高額な報酬システムを構築せざるを得なかったのだ、、、、、

今回の番組は、前に読んだダーマン本と内容が重なっていて、凄く面白かった。そして、たぶん、1970年代におきた3つの要素・債券市場の規制緩和・金融工学の発達・NASAの縮小が、1980年代の投資銀行業務の高い成長を、テクノロジーの面と法的な面で支えたんだろうという気がする。

で、次回以降の予定は、以下の通り
忘れないようにメモしておきます

ほんとに、どれも楽しみなんだけど、僕の趣味で言えば第4回目が凄く楽しみです。
ダーマンとか出てきたら、どんな話をするか楽しみです
ダーマンも、たしか、一度GSからソロモンブラザーズに転職して、ふたたびGSに出戻って書いてあった気がします。ソロモンが金融工学で最先端だから、そっちに転職していったってかいてあったような。
まあ、いずれにしても、次回も見逃せないですねえ。


<シリーズ マネー資本主義>

■第1回 “暴走”はなぜ止められなかったのか ~アメリカ投資銀行の興亡~
2009年4月19日(日)午後9時00分~ 総合

■第2回 超金余りはなぜ起きたのか? ~検証 アメリカの金融・通貨政策~(仮)
2009年5月17日(日)午後9時00分~ 総合

■第3回 「老後の備え」もマネーゲームに踊った ~年金基金とヘッジファンド~(仮)
2009年6月14日(日)午後9時00分~ 総合

■第4回 天才たちが作り出した「禁断の果実」 ~金融工学・夢と暴走の軌跡~(仮)
2009年7月19日(日)午後9時00分~ 総合

■第5回 世界はバブルの誘惑を断ち切れるか ~世界の賢者に聞く~(仮)
2009年7月20日(月)午後9時00分~ 総合

4月12日と4月19日の記録

4月12日は、四時川渓谷へ行ってきました
4月になり、渓流も解禁したので、とりあえず偵察って感じです

柏インターから、常磐道をひたすら北上し、1時間半後にいわき勿来ICに到

そこから、国道298号線を通って山の中へ突入。ダムを越えたあたりから、国道から
さらに、渓谷へ続く林道に突入~。
林道の舗装道路が終わるころ、こんな景色が目の前に現れました



渓流沿いの林道を走っていると、釣り上がった人とボチボチすれ違います、、、、
さすが解禁直後です。つれたんですかねえ~。
川は、上流に集落があるためでしょうかね、若干ニゴリ気味です
まあ、仕方ないです

林道がおわると、ふたたびもとの国道に戻りました
国道から再び勿来ICの方に向かいます。ICをはいらず、さらに海に向かい
下の写真の名もない海岸で、たそがれた後、家に帰りました。



さらに4月18日も、海岸へ黄昏に行きました。
先週は、北だったので、今週は、南へいきました。関係ないけど。
国道16号線を南に進み、東関道から、館山道へ・・・・
で、房総金谷ICでおり、さらに南に向かいます
とちゅう、国道が海沿いをとおって、とても気持ちいいです
で、到着したのが富浦町道の駅。
ビワが名産らしく、ビワのケーキを買いました
適当に休憩した後で、来た道を戻り、富浦町の豊浦海岸へたどり着きました



ちょうど、引き潮の時間だったようです。入り江の静かな海岸でした。。
ゴツゴツした岩場と突き出した岬をみていると、房総半島が隆起してきた歴史が頭に浮かんできました
しばらくの間、岩場でたそがれた後、保谷のばんやで1520円のお刺身定食を食べ、金目鯛の刺身の甘さとヒラメの刺身の歯ごたえに感動し、隣の建屋にあるラムネ人工温泉を堪能し、家に帰りました。

さて、来週はなにしよーかなー

2009-03-29

シロウトマーケターさん、いらっしゃ~い

最近、マーケティングとは、なんだろうかとよく思う。もちろん、一応、マーケティングにも、コンセンサスを得られた理論があるとおもう。だけど、会社で仕事をするにつけて、理論を応用して、目の前の事実を解釈したり、戦略を練る気がある人は、ほとんどいないとつくづく思う。とくに、社内では、、、見た事ない。いるのは、自分勝手な商品に対する感想を、数字で証明しようとする人ばかりなのだ、、、、

そんな事だから、データ解釈は、分析者の主観次第。根拠があろうがなかろうが、言ってしまった者勝ち。言ってしまえば、誰も検証しないし、理論がないので検証しようもない。正確に書けば、理論を「使う気がない」ので、「検証する方法がない」、、、になるな。

でも、一人で分析する時は、まだマシ。サイアクなの、複数で一つのデータを解釈するときだ。理論がないから、みんな、本当に好き勝手な事を言い出す。そして、議論は、行き先の見えないダッチロール。しかも、好き勝手な事を言い出すから、議論がエンドレス。会議が何時間も続いて、深夜に及ぶ、、、。最後のほうは、いったい何しているか、よくわからなくなる、、、、。サイアク。

こんな感じで、ド素人っぽいマーケティング業界にアキアキしているのだけど、どうやら金融の人たちも、同じような悩みを抱えているようだ。といっても、金融の人たちとマーケターを比べるのは、間違ってるのかもしれないけどねえ、、、、

ECONO斬り!!
職業化・専門化されない日本のエコノミスト

でも、よく考えれば、これだけ理論化が進んだ経済学でさえ、理論の活用が進まないんだったら、マーケティングは、いわずもがななのかもしれない。あと、社会科学の制度化が未だに進まないってのは、全くその通りですね。工学系は、専門教育と専門職が結びついているし、さらにアカデミックの知識をビジネスに応用するってのは、当たり前になっている(というか、それ以外ではありえない)。

まあ、マーケティング理論が固まって、まだ20~30年くらいかな。そう考えると、商売が科学になり始めて、まだ、30年ってことになる。産業革命から100年以上の時間が過ぎている製造業と比べる事自体が、そもそも間違いなのかもしれない。マーケターやマーケティンングリサーチャーが、製造業で言う所のプロになるには、まだ時間が必要なんだろうねえ~、きっと。

まあ、ぼちぼち勉強して、理論の応用方法を見つけていくしかないってことですね。

2009-03-21

戦略って、なあに?

よく思うんだけど、「戦略」ってどういう意味?

計画のこと?
作戦のこと?
策略のこと?
それとも、自分が行っているプレゼンが素晴らしい内容だと勘違いさせるための単語?

いったいどれ?
わからないよー

個人的な感触から考えれば、「戦略」=ゲーム理論
だから、戦略の意味は、
「相手の行動という条件下で、自分の利益を最大化するための行動」
ってことになる

だから、計画・作戦・策略、どの単語も、表面的にはあてはまる
でも、重要なのは、「相手の行動」という条件がつくこと
そうでなければ、上のどの単語を使っても、戦略とはいえない
「相手の行動」を考慮に入れなければ、上のどの単語を使っても戦略にはならない

では、実務家は、どの程度、ゲーム理論的な戦略を考慮しているのかねえ?

たぶん、ほとんど何も考えてない気がする
単に、自分が考えた事業ストーリーや受注ストーリーを戦略といってるだけ
その意味では、戦略とは、妄想ってことになる
あるいは、自分が話している内容の立派さを装飾する形容詞だな

プレゼンや会議で、この単語を耳にするたびに、幻滅してしまう毎日さ

早いこと、この薄っぺらいマーケティング業界に慣れないと、生き残れないなあと思う今日この頃なのでした。

2009-02-28

本物のアナリスト

今日は、伝説の星野さんの講演会だった。

話を聞いていて、いろいろと思うところがあった。
というより、超越した力を持つリサーチャーだということが、ものすごーーーくよく分かった。

たぶん、物事に対する観察眼が優れているんだと思う。
だから、ヤヤコシイ多変量解析など使わなくても、すぐれたFindingsを導ける。
まあ、ヤヤコシイ多変量解析も、星野さんならば使えると思うけど。
なにより、なんてことない調査だけど、調査設計がスゴイ!
調査依頼者がもつの調査対象に対するバイアスも再現しつつ、かつ、消費者が持つ本来的な選好をもあらわになる設計。

これこそ本物のリサーチだ、と思った。
そして、星野さんこそ、真のアナリストだと思った。
お金さえかければ、

「消費者は、ある商品に対して、~~という感想(選好)を持っています」

という結果は、いとも簡単に得ることはできる。でも、

「なぜ、そのような結果が出たのか?」

ということを、調査設計と、消費者の選好の両面から考察できる人は、今まで見たことない。
いるとしたら、自分勝手な消費者観をトウトウと述べるヤツばかりだ。

星野さんの後輩であることに感謝した一日なのでした。

2009-02-10

り・レポートのコピペがダメな理由とそれを防ぐ意外な方法

他人様のブログにトラバをすることはないんですが、気になったので、ちょいと書いてみます。


その(=レポートを自分で書く)価値とは、それを書くことによって自分が何をどれだけ学んだかということになる。価値があるのは、結果ではなく過程なのである。
(404 Blog Not Found)

確かにその通りだと思います。完全な正論です。

代行してもらった時点で効用(=レポートのコピペをする人は、レポートを書くことで得られる価値)を捨てているのである。(だから)わざわざ人様が記帳な時間を使って罰し直すまでもないはずだ。

むしろ、「いくらでもコピペして下さい。コピペかどうかはこちらでは一切吟味しません。あくまで内容だけを採点の対象とします。社会に出てからのコピペレポート発覚のダメージは単位を落とす比ではありませんが、そういう社会人になったとしても当方は一切の責任を負いません。社会人になってから仕事で破滅したい人は、どうぞコピペしてください」とした方が利くのではないか
(404 Blog Not Found)

う~ん、確かにそうです。でも、個人的な感想としては、しがないさらりーまん生活をハッピーに過ごすためには、いかに上手くコピペするかが大事って気がします。だから、失敗が許される学生の時にこそ、上手なコピペの手法を学ぶべきだ!なんて思っちゃいます。

そもそも、完全なオリジナル意見を持つことなど、よっぽどの大天才さまさましかできない技。つまり、僕のような凡人ちゃんたちは、誰かの意見をアレンジして、さも自分の意見かのように話すことしかできないのだ。でも、これって、やっぱりコピペじゃなかなあ。だって、他人の意見をコピーしてるんだもん。でも、罰せられるコピペと異なるとこがあるとすれば、それは、主体的にコピペしてるとこ。そして、主体的にコピペするときに、コピペする内容を学んでいるのだ。

したがって、僕てきには、コピペ大推薦。それどころか、優れたコピペの方法こそを学ぶべき。だから、コピペした内容は、自分でちゃんと理解しなきゃダメ。そして、積極的なコピペ&他人様のアイデアをガンガン借用することで、お仕事を効率的にやって、みんなハッピーになろうぜえ!といいたいところなのだ。

だから、僕が大学の先生だったら、コピペレポートは、もちろんOK。ただし、レポート内容によっては(学生にしては完成度が高すぎ・明らかに色んなレポートを合体させたなど)、べっと口頭試問を行います。で、口頭試問で、きちんと質問に答えられなければ、単位はあげない。ごく単純にコピペしたら、書いた内容すら説明できないはずだから。でも、コピペしたとしても、レポート内容が首尾一貫していたり、口頭試問に答えられればOK。だって、どんなカタチであれ、コピペした内容を自分の理解に変換すればよいわけだからさ。

でもさ、問題は、自分でレポート書いた学生でも、自分が書いたレポートを説明できない可能性があるところだよね。自分が学生の時を思い返しても、自分で書いたレポートを先生に向かって説明できない気がする。まあ、そこが問題だよなあ。 あっ、大問題かも。

とまあ色々ごちゃごちゃ書いたけど、結果としては、404 Blog NOT FOUNDと同じ意見なのでした。まあ、自分なりに考えたから、オッケーってとこですかねえ~。

2009-02-09

進化ゲーム理論まわり

最近、進化ゲーム理論周りで面白い本が出たようだ
社会科学者のための進化ゲーム理論―基礎から応用まで
大浦 宏邦 (著)

慣習と秩序の経済学―進化ゲーム理論アプローチ (単行本)
ロバート サグデン (著), Robert Sugden (原著), 友野 典男 (翻訳)


この手の考え方は、最近、全く触れずじまい、、、、個人的には、もう少し何とかしたい所だ。会社にいても、「相手の行動の元で、自分の戦略を考える」という考え方をする人が、ほとんどいない。ごくたまに、思い出したように、そして得意げに持論を展開する人がいるけど、まあ、所詮その程度。あなたが得意げに展開している持論、すでに、ゲーム理論では定式化されていますから、残念。

なんだけどねえ~、まあ、現実の中で生きるしかないよね。ザンネン。

2月1日と2月7日

2月1日は、ふらりと日光へ行きました。雪が積もっていても良い様に、チェーンを持参。いろは坂に入る前に、念のためチェーンを装着。しかし、峠の上でも道路には全く雪はなし、、、、。徒労に終わりました。あまりにもザンネンだったので、無意味に路肩や駐車場に残っている雪の上を走って遊びました。まず、日光湯元へ。湯の湖の下流側は、写真のように凍っていました。
誤って携帯のミクロモードで撮影したので、見事にぼけてます。その後、戦場ヶ原を通り過ぎて、竜頭の滝へ。すごく寒かった。そのまま、竜頭の滝のそばの温泉につかりました。で、そのあといろは坂を下り、チェーンをはずし、東照宮横の明治の館で、タンシチューを食べて家に帰りましたとさ。はてさて、次の週末2月7日は、富士山を見に行きました。常磐道から首都高を通り、中央道をひたすら西へ向かい河口湖ICへ。で、さらに高速を降りた後も、本栖湖方面にひたすら走ります。で、道の駅・鳴沢で取った富士山がこの写真。

思いのほか良い天気で、富士山も綺麗に見えました。そのあと、さらに西へ進み、途中、本栖湖から身延方面へ向かいます。で、行き着いた先は信玄の隠し湯と言われている下部温泉。31度と、ちょっとぬるめでしたが、長湯にはナイスです。


岡本ホテルの日帰り温泉に入り、国道52号線を北に向かい、さらに中部縦断道から、中央道を通り家に帰りました。

2009-01-30

現代マーケティング論

現代マーケティング論 (有斐閣アルマ) (単行本)
高嶋克義・桑原秀史(著)
有斐閣書店(2008)

マーケティング理論の基礎を、体系的に紹介している本。
この本の特徴は、2つあると思う。それは、具体的な事例紹介に走らないこと、そして、理論体系の展開を重視していることだ。

ところで、勤務先の業務は、クライアント企業のマーケティング活動のお手伝いをすること。だから、多くの社員は、マーケティングについて、一家言もっている。実際、職種柄、各社のマーケティング戦略や、それぞれの戦略の結果(成功・失敗)をしることは多い。で、その経験を持って、クライアント企業の戦略を、高みからあーーだこうだ、評価するのだ。入社2~3年目もすれば、「あの商品は売れない(売れる)」とか、「××社は、マーケティングがへたくそだ」とか、評論家的な意見をイッパシに言うようになる。しかし、、、、だ。会社の中で、マーケティングの理論的な根拠をきちんと踏まえて発言・分析をしている人は、いったいどれくらいるのだろうか、、、、とよく思う。だって、多くの場合、成功・失敗の評価はでるにせよ、「なぜ」成功したか・失敗したかは、よく分からないはずなのだが。

では、どうしたらいいのか?もし、「成功・失敗」の理由を知りたいなら、やはり、マーケティングの「理論」を知るべきだと思う。理論を用いて、「成功・失敗」の理由を、フォーマルに分析する。「成功・失敗」の理由をフォーマルにつかむ事ができれば、つぎの戦略へ生かす事ができるはずだ。

この本は、マーケティング理論を体系的に解説している。もちろん、ほかにも、マーケティング理論を解説している本は、たくさんある。でも、この本ならではの特徴があるとしたら、理論が「網羅的ではなく体系的」なところだ。だから、STPや4Pを概念的にを解説するにとどまらない。この本では、無差別曲線と等費用曲線からSTPを解説したり、4Pの中でもProductの重要性を強調し、PLCとの関係について詳しく解説している。このような解説を展開する本を、ぼくは、今の所、よんだことない。

マーケティング理論は、聞いた事があるような話しばかりだ。でも、そのことと、理論をにきちんと理解し、使えいるようになる事は、全く別の事だとおもう。その意味で、理論を踏まえマーケティング実務を取り組みたい人にとっては、とても大事な本多と思う。

2009-01-27

来月末は講演会

来月末に日産の星野さんが、わが社で講演するみたい

あの伝説の星野さん、、、、
どんなことを話すのか、いまから楽しみです

実務経験とアカデミックな知識を兼ね備えてる星野さんをお手本にして、これからも頑張りたいもんだ。

2009-01-17

負担の問題

非正規雇用問題

大竹文雄のブログ

日本では雇用調整が難しい正社員と雇用調整が比較的容易な非正規労働の二つのタイプの労働者がいたのであって、派遣労働はその一部です。派遣労働をなくせば、非正規労働の問題が解決するわけでもなんでもありません。問題は、正社員中心主義の雇用保障が、非正規労働への需要を増やしていくという日本社会の仕組みにあります。正社員を保護すればするほど、訓練を積んだ正社員を使わなくてもやっていけるような技術体系や雇用体系を取り入れることを企業に促進させるのです。


正社員の解雇が難しいことが、非正社員の増加をもたらすってのは、前から労働経済学者がよく言ってますよね。そして、この事実が、さらに非正社員を活用したビジネスモデルの構築を促進します。結果として、スキルが低い非正社員でも、十分に仕事が回るような職務体系を構築する正社員への負担が、さらに重くなっていく。

会社で仕事をしていても、この事は、強く感じますね。
非正社員の人には、多くを求められないと、個人的には思ってます。定時になったら帰ってしまうし、いつ辞めるか(辞めさせられるか)も分からない。そもそも、非正社員は、派遣会社の社員。つまり、よその会社の人。だから、自社内で使う業務スキルの形成を期待できない。だから、量は多いけど、簡単で面倒で、つまらなくて、やりがいのない単純作業を、お願いすることになる。そして、この「量が多いけど、簡単で、面倒な作業」に現在の業務内容を変更したり、その作業をチェックするために自分が費やす時間が、結構バカにならない。時間があれば、自分でやったほうが、正確で早いと、よく思ったり。

さらに言えば、そもそも、非正社員の人は、スキルを向上させるインセンティブがないに等しい。だって、彼らは、売り上げが減れば、いやおうなしに解雇される。派遣先の会社との間に、長期的な関係構築を望めないから、スキルを向上させる必要もないし、スキルを身につける利益もない。会社や仕事が変われば、必要なスキルも変わってくるからだ。そして、正社員との間に、長期的な人間関係構築にコミットする必要もないし、そこにメリットもない。だから、気分次第で、いい加減な事をしたり、いやみを言ったりと、かなり強気な人もいたりする。それもこれも、解雇される事、つまり契約を打ち切られる事にコミットできてるからだ。

まあ、解雇される事を受け入れられるかは、その人の立場によるかもしれない。家族を養う人ならば、解雇にコミットしにくいだろう。だけど、結婚までの間、自分の小遣い稼ぎ程度に働いているOLであれば、解雇にコミットする事は難しくない気がする。

ということで、現状のままで、非正社員の雇用を守る事には、それ程共感できない。だけど、業務の配分方法を変えることで、正社員に近い人たちが増える事は、よい事かもしれない。そして、ボケーーとして定時ぴったりで家に帰るオジサン正社員と、頑張ってる非正社員の入れ替えは、あってもいいかもしれない気がする。

まあ、個人的に目指したいのは、定時ピッタリに家に帰るおじさんなんだけどねえ。

2009-01-15

分かれるとまとまる

会社の同僚たちは、クラスター分析のデンドログラムを、データがまとまっていく様子ではなく、分かれていく様子として理解しています。

だから、クラスター分析の結果を解釈する場合、

「あーーー、この2つのデータは、最後に分かれたから、すごく似てるんだねえ」

ってコトになります。
でも、本当は、最初にくっついたから、似てるんですけどねえ。

まあ、上手にデータ解釈ができれば、どっちでもいいです。がしかし、計算アルゴリズムを知ってる人からは、「こいつわかってねえ」と、馬鹿にされそうな感じです。

ただし、物が分かれていく事と、まとまる事の本質的な違いは、僕もよく分かりません。初期の状況をまとまっていると考えるか、バラバラと考えるかが、見かけ上の違いです。が、初期がバラバラでも、結果としてまとまるのであれば、それは、気が付かないだけで、そもそもまとまっていたとも考えられなくもない気がします。

なんだか、わけが分からなくなってきました。この辺は、主成分分析と因子分析の違いと似ている気がしますね。

この辺は、哲学者と数学者にお任せするしかないのかもしれない、そんな気がした木曜の夜。

2009-01-12

お客さんを信じられるか?

少し前、youtubeの映像を引用して、平井賢と椎名林檎のコラボがナイスでした!という日記を書きました。で、ひさびさに、その映像を見ようとしたら、フジテレビが、映像を削除してるじゃないですかあ。

で、思いました。 まあ、単純に考えればさ、youtubeにフジテレビの映像資産を無断引用されてけしからん、商売の邪魔だって話。だから、削除したわけだ。でも、これは、ごくごくごーーーく、単純に考えた時だけの話。

でもさ、よく考えてみれば、状況はちょっと違うんじゃないの?
まず、youtube見て満足するような人は、平井賢や椎名林檎の本当のファンではない、と思う。 本当のファンであれば、(発売されてるとして)この大元の映像や、CDがほしいはず。 本当のファンは、平井賢や椎名林檎を応援したいはずだよ。 だって、大衆演劇や演歌歌手を応援しているおばちゃんは、入場料の他に、おひねり渡すじゃんか!

もし、この仮定が正しいのであれば、、この映像がyoutubeから削除された時の利得は、その映像を購入して損するはずの一見さん的、どーーーでもいいファンだけ。でも、この人たちは、そもそも平井賢のファンにならないはずの人たち。つまり、そもそものターゲット顧客でもない。つまり、間違えて買ってしまう人。よって、youtubeの映像を削除する事によって得られる利益とは、勘違いして買うかもしれない人の金。なんか、すげーーー、バカみたいなんですけど。ま、フジテレビらしいといえば、そうかもしれない。

さらに、この映像を削除した事によって失う利益もある。それは、youtubeの映像を見てファンになったかもしれない人達が払うお金。平井賢が、一見さんファンではなく、根強いファンに支えられてるとするならば、この機会損失は大きい。しかも、コレだけよい映像を見せられたら、好きな人なら、CD買って応援したくなるはずだよ。しかも、なんら利害関係もないファンが、SNSなどを通じて、平井賢のよさを「自分勝手に、かつ、無料に」宣伝する。口コミの重要さが指摘されておきながら、口コミの芽を摘むフジテレビのセンスは伊達じゃないね。

まっ、規制に守られた、非競争的な世界の住人のようなので、無理も無いんだろうけどさ。

ところで、この手の話を、先月、受けたマーケティング研修でもきいたのだ。

「企業は、お客さんに自分達が提供するサービスの良さを信じてくれと懇願する。一方、企業は、お客さんを、そう簡単には信じようとはしない。」

つまり、こういうこと。

企業は、自分達が提供するサービスの良さを、お客さんに信じてもらえるように行動したいと目標を掲げる。しかし、一方で、企業は、自分達のお客さんは、提供するサービスをタダで受けようと、隙を狙っていると信じている、つまりお客さんを信じていない、と言う事。 お客さんに信じて欲しいなら、まず、企業がお客さんを信じなきゃいけないんじゃないの?ってことだね。

このフジテレビの例は、悪い方の例になる。 自分達の映像資産を、無料で勝手に利用されるとしか、youtubeを見ていない。 でも、それは、youtubeの一面に過ぎない。youtubeの映像を見てファンになるかもしれない人たちを見逃している。おろか。

フジテレビの社員は、試食コーナーの食べ物を酒の肴にして、酒盛りを出来るような人たちの集まりなのかもしれない。まっ、それくらい面の皮が厚い人たちが集まってるようだけど。

2009-01-03

航空科学博物館

今日も退屈だったので、成田空港の近くにある航空科学博物館へ行ってきました。で、駐車場へ車を止めると、いきなり日本人のこころYS-11が展示されてるのをハッケン。いきなりテンションが、まっくすぱわーにあっぷ。
エンジンを見るとロールスロイス製でした。エンジンについているロールスロイスのロゴを写真に取ったものの、携帯電話のカメラでは、ロゴは全く見えないねえ。ざんねーん。

でも、エンジンは、国産ではなかったんだね。
ところで、三菱リージョナルジェットのエンジンは、どこが作ってるんだろ?
やっぱ、三菱製かなあ。


展望台にあがると、まさに今着陸しようとしている旅客機が見えます
なかなかの迫力です。

展示物もなかなか良かったです。
アクチュエーター付きのフライトシミュレーターもあるみたい。このページの解説を読むと、なんか本気度が高いんですけど。博物館は、お子様が多かったのですが、子供だけに遊ばせておくのはもったいない感じがしましたとさ。




2009-01-02

自分のことは分からない

マーケティングリサーチの目的は?と聞かれたら、業界人はこう答えると思う

「マーケティング調査を通じて、消費者の行動や考え方を知ること」

これって、どんなマーケティングのテキストにも書いてある。
そして、この言葉を、調査会社の人々が、お客さんに向かってお題目のように唱える。


ところで、お客さんによっては、この言葉の大切さが全く通じない時がある。
お客さんいわく、

「調査なんて、どうせ、自分たちが想像していた結果しかでてこない」
「調査会社の人が勧めた分析の大切さが、ピンと来ない」

などなど。。。。つまり、金をかけてやるほどのこと?って感じ。そして、自分の営業トークが滑った調査会社の人達は、この手のお客さんを、こんな風にバカにする。

「あいつら、調査の重要性を分かってない」
「あそこは、マーケティングが下手な会社だ」

ちょっと、まてよ。何か変じゃない?

マーケティングとは、消費者のニーズやウオンツを満たすサービスを提供しましょうって話。つまり、提供するサービスを受け入れてもらうのではなくて、受け入れることが出来るサービスを提供しましょうってことだ。だから、マーケティング調査で、消費者の実態を調べなきゃいけない。

ところが、消費者の実態調査を勧める調査会社の人達は、一方で、自分たちが提供するサービスを受け入れないお客さんを批判している。お客さんには、消費者が受け入れるサービスを知ることが大事と言いながら、調査会社は、自分たちが提供するサービスを受け入れろと言う。

すくなくとも、お客さんを批判する権利はないはず
滑った営業トークの原因を、お客さんのセンスのせいにするのは、流行らない定食屋が
客の舌を疑うのと同じ。

いずれにせよ、自分がしていることは、なかなか分からないってことなんだろうね