2009-04-20

NHK特集 マネー資本主義 第1回

NHK特集は、わりと好きでよく見ています。でも、楽しみにしている特集も、見逃してしまうことが、かなり多いです。ゆうべは、なにげにチャンネルをNHKにあわせたら、番組が、ちょうど始まったところで、ラッキーでした。で、内容はコレ。

マネー資本主義 
第1回
“暴走”はなぜ止められなかったのか
~アメリカ投資銀行の興亡~

そもそも、財務アドバイザリーが主業務だった投資銀行。しかし、1970年以降の規制緩和によって、債券をもちいた金融商品を次々に開発。投資銀行は、債券市場で莫大な利益を上げ続けるうちに、もはや自らではコントロールしきれないリスクを抱え込むようになっていく、、、、。

印象的だったのは、成功した社員に巨額な報酬を支払うインセンティブシステムの始まりは、投資銀行が社員にが与えインセンティブではなく、社員が会社にもとめたインセンティブだったってこと。勝手な印象論だと、とにかくリスクを背負ってでも稼ぎまくれ、と会社が社員にムチを振るった結果が、高い成功報酬システムだと思っていた。がしかし、昨日の特集では、高い利益を稼ぎ出す債権ディーラーたちが会社に高い報酬を求めたのが、話の始まりだった。高い報酬システムを最初に採用したのモーゲージ債で最初に成功したソロモンブラザーズ。会社は、高い利益をはじき出す社員に、高い報酬を求められ、人材と投資ノウハウの流出を防ぐために、高額な報酬システムを構築せざるを得なかったのだ、、、、、

今回の番組は、前に読んだダーマン本と内容が重なっていて、凄く面白かった。そして、たぶん、1970年代におきた3つの要素・債券市場の規制緩和・金融工学の発達・NASAの縮小が、1980年代の投資銀行業務の高い成長を、テクノロジーの面と法的な面で支えたんだろうという気がする。

で、次回以降の予定は、以下の通り
忘れないようにメモしておきます

ほんとに、どれも楽しみなんだけど、僕の趣味で言えば第4回目が凄く楽しみです。
ダーマンとか出てきたら、どんな話をするか楽しみです
ダーマンも、たしか、一度GSからソロモンブラザーズに転職して、ふたたびGSに出戻って書いてあった気がします。ソロモンが金融工学で最先端だから、そっちに転職していったってかいてあったような。
まあ、いずれにしても、次回も見逃せないですねえ。


<シリーズ マネー資本主義>

■第1回 “暴走”はなぜ止められなかったのか ~アメリカ投資銀行の興亡~
2009年4月19日(日)午後9時00分~ 総合

■第2回 超金余りはなぜ起きたのか? ~検証 アメリカの金融・通貨政策~(仮)
2009年5月17日(日)午後9時00分~ 総合

■第3回 「老後の備え」もマネーゲームに踊った ~年金基金とヘッジファンド~(仮)
2009年6月14日(日)午後9時00分~ 総合

■第4回 天才たちが作り出した「禁断の果実」 ~金融工学・夢と暴走の軌跡~(仮)
2009年7月19日(日)午後9時00分~ 総合

■第5回 世界はバブルの誘惑を断ち切れるか ~世界の賢者に聞く~(仮)
2009年7月20日(月)午後9時00分~ 総合

0 件のコメント:

コメントを投稿