2017-01-19

残業100時間が多いか・少ないか?

本当にどうでもいいのだが、ヒマに任せて書いてみる


長谷川豊ブログ電通過労死問題② 

そもそも私も大手のマスコミにいた人間ですが、残業が100時間程度で済むんだったら、めちゃめちゃ休んでいる範囲です。そんなもんで普通の人間は心を壊したりしません。絶対。

(中略)

もう一度言います。残業が100時間とか150時間あったところで、周囲の環境に恵まれ、人間関係に恵まれてひーひーーー言いながら働いたところで、在京キー局や電通に働いている人間は、通常ですと「絶対に」自殺なんてしません。本当に「楽しい仕事」だからです。


まあ、何やら言う価値すらないのだけど、ヒマなんです

何となく思うのは、長谷川さんは、なんて幸せな人なんだろうかと。こう言い切るならば、自殺した女の子と全く同じ状況で、同じ仕事をしても、自分の人生が間違いなくハッピーになれると言い切ってほしいものだ。

人間関係にも周囲にも恵まれないけど、生活のために働いている人など山ほどいる。というか、長谷川さんと、こいつの知り合い以外、全員そう

アナウンサーになれるのは、1000人に1人とか。逆に言えば、スーパー奴隷候補の学生を、TV局は1000人から1人を選んでいるともいえる。女子アナは、それに加えて、表面的な華麗と清廉さ、かつ男受けのよさが必要だから、さらに大変。

長谷川さんに聞いてみたい、あなたが(最も)苦手とする業務と環境で、最低、月に100時間以上の残業をしても、いまと同じテンションを保てるのですか?と。

もっと言っちゃうと、表題をよく見みると、彼の主張は、「会議をなくせ」なんですよね。長谷川さんは、きっと、下らない会議を沢山して、長時間残業したんでしょう。そう考えると、長谷川さんは、正しいんですよ。だって、会議時間の長さが、長残業時間の原因ならば、だれも自殺なんてしないはずだから。個人的には、長時間残業は、絶対にイヤだけど、残業代の稼ぎ方としては、超効率的とも思ったりするのです。

TV局、偉そうにしているけど、せんじ詰めると、総務省の許認可事業の隠れ公務員。そう考えると、長谷川さんのように、40歳近くになって、思考力ゼロで、歪に思考する中年オヤジが出来上がってしまうのも無理ないのかなあ~と思ったりするわけです

2017-01-12

統計的検定のビジネスでの使い方

ビジネスにおける仮説検定の使い方について書いてみたいと思う

仮説検定は、統計学で一番最初に勉強する項目だけど、データが山ほど集まるようになった昨今、仮説検定そのものの使い方が見つからないなーと長らく思ってきた

というのも、サンプルサイズが上がると、何でも有意になるからだ

当たり前だけど、データ量に比例して、検定が通る可能性は増える。だけど、よく考えてみれば、例えば、2つの平均値が全く同じになることなど、そもそもあり得ない。なぜならば、世の中なんでも、似ているものは沢山あるけど、全く同じものなどないからだ。つまり、2つの平均値が異なることと、その2つのデータに統計的な差に、商売上の価値があることとは別問題なのだ

そんな事情もあって、仮説検定をどうやって使ってよいものやらとよく思ってきた。といいつつ、他人を説得できそうなときは、体よく使ってきたのだけど。

でも、このサイトをみて、ひらめいた。というか、納得した。

クックパッドの開発者ブログ
仮説検証とサンプルサイズの基礎
http://techlife.cookpad.com/entry/2016/09/26/111601


ビジネス上の価値がある差に基づいて、必要なサンプルサイズを決めなさい、それだけのことだ。必要なサンプルサイズに基づいて仮説検定を行えば、ビジネスの価値と仮説検定の価値を同じにできる。仮説検定を通れば、ビジネスでも価値がある。

ビジネス上の価値は、どうやって決めるべきか?

これは簡単。たとえば、投入する販促コストを回収するための売上目標や利益目標がわかればOK。売上なり利益の推定値が、目標値よりも統計的に上回っていれば、その販促には意味があるし、下回っていれば価値がない。目標と推定値(予算)との差によって、証明すべきサンプルサイズは決まる、はず。

ということだと思われますが、能力の低さと、ただいま芋焼酎で酔っ払っいながら書いているので、正確なところはよくわかりません。

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17/1/16追記

と書いてはみたものの、やっぱりあまり自信がないことに気がついた。
仮説検定そのものより、統計的なモデリングと信頼区間のほうが知ることの範囲も多く、使いやすい気がいたします

2017-01-02

電通過労死事件

電通社員の過労死が、いまだ大きな話題になっている

数か月間にわたり、認められているだけでも、月に100時間以上残業したあげく、自殺してしまったそうだ。上司のパワハラ(やんわりと表現すれば、仕事上での厳しい指導)も、自殺の原因の一つだと言われている。12月に入ると、労務担当者は書類送検された?される?とも報道された。

で、この事件?について、つれづれ思うこと

(1) この程度の残業で自殺
月100時間程度の残業で自殺するなんて甘えだ、という言い方をたまに見かける。その手の失言で、批判された大学教授もいた。

個人的に思うのは、月100時間の残業、2~3ヵ月だけ我慢するのは堪えられる。だけど、未来永劫つづくとなると、やってられない。月100時間とは、一日平均4時間の残業がほぼ毎日つづき、それに加えて、少なくとも毎週土曜日は、丸一日働く必要がある(土日休みだとして)。一日8時間労働で、9時出社ならば、仕事が終わるのが早くて22時になる。考えただけでヤダ。堪えられない。

で、そもそも、なんでそんな訳の分からない残業が発生するのか考えてみた

(2) 業務が迷走
個人的な経験によると、過剰な残業発生するのは、業務が炎上しているときだ。こういう時には、たくさんのわからない病にかかっている

・ 何をすべきか
・ どのくらい時間がかかるか
・ どのくらい・どんなリソースが必要か
・ なにが目的か
・ どうすればお客さんが満足するか

が、皆目わからない。

何がゴールなのかわからないので、手当たり次第に、やみくもに作業する。それでも時間を費やすので、なにかしら成果はあがる。しかし、そもそも目的を理解していなので、成果が増えるにしたがって、なぜか心配と懸念が指数関数的に増える。で、迷走した挙句、成果物は理解不明・複雑になり、お客さんが激怒する。そりゃ、作っている本人たちが何しているかわからないので、話を聞くだけのお客さんが理解できなのなんて、当然。ザ Death March

これは、そもそも、できもしない仕事を請け負ってしまったことが問題。マネージメントが崩壊していると、こういう憂き目にあう。

(3) 金を使う気がありません
例えば、やるべきことも、かかる時間も分かっている。だけど、投入リソースを、わざとすくなくするケースがある。まあ、単純に言えば、人件費や設備費をケチって金を使わないということだ。シニアマネージメントは、法律に則って従業員を働かせる気などまったくなく、彼らは従業員を家来か奴隷か子分だと勘違いしている。そもそも、シニアマネージメント層も、奴隷から人間界に解脱したので、一般職は、こういうバカな働き方をして当然だと思っている。でも、このパターンは、実は(2)に比べればラッキーな方だ。なぜならば、やるべきことは明確なので、時間はたくさんかかるけど、いつ終わると想像できるからだ。

(4) 電通のケースは?
電通のケースは、(2)+(3)だったのでは?と想像する。よく、バブル以前に働き始めたジジイが、おれたちは、月100時間以上残業したものだというやつがいる。が、それは、繁忙期が明確な(3)のケースに違いないと信じている。(2)はプレッシャーもきつく、労働時間も長時間に及ぶので、よっぽど精神的にタフでないと、そうそう長時間働くことなどできない。

電通の労務担当者が書類送検されたと報道されていた。その人は、会社の利益を増やすための人柱となり、労働法を破った挙句、犯罪者になってしまった。会社のために犯罪者になるなんて、個々人的にはありえない人生の選択だ。従業員を犯罪者に仕立て上げる会社や上司のものとでなんて、雑多い働きたくないと思うわけなのです