2016-01-06

女教祖の布教活動

WLBで有名な小室さん、正しいことを言っている気がするけど、何度聞いても、彼女の言うことって、何となく納得できない。今日、ふと彼女の意見を目にしたとき、またいつものように、頭がおかしいことを思いついてしまったのである。


「19時に帰ったら、全てが変わった」
小室淑恵さんに聞くワーク・ライフバランス
【Woman's Story】

The Huffington Post
http://www.huffingtonpost.jp/2014/03/28/yoshie-komuro-wlb-womans-story_n_5046952.html


■新規事業で毎日残業——「19時に帰れ」で気づいたライフの大切さ

社内のビジネスモデルコンテストに応募した「育児休業者向けに職場復帰を支援するプログラム」が優勝。自ら事業化を担当することになり、仕事ばかりしていたのだ。働きかたが大きく変わったのは、上司の命令がきっかけだった。

「その男性の上司は、定時に帰る人でしたが、その頃の私は、23時まで働いて終電で帰るような生活をしていました。いつものように遅くまで仕事していたある日、上司が飲み会の後にカバンを取りに会社に戻ってきたんです。私は『ついに頑張っている自分を発見してもらえた』と思ったんですが、上司はフロアの向こう側から『お前まだいるのか!』って怒鳴ったんです」

「大きな声で『お前、もう明日から絶対19時に帰れよ』と怒られて……。翌日からは『19時に帰れ』しかいわれませんでした。そのときはすごく反発しましたね。私が頑張ってるから、うちの部署は回っているのにって。

(中略)

「19時に会社から出るようになったら、次第にオフィスが近い友だちと夕飯だけでも食べようと、よく会うようになったんです。当時は開発した育休復帰プログラムに興味を持っていただける企業が見つからなくて苦労していました。すると友だちが『うちの人事部の斎藤さんが、そういうの必要っていってたよ。電話番号これだよ』と担当の方を紹介してくれたんですね」

それまでは毎日、会社四季報の上から順に電話して50件かけても100件かけてもアポが取れなかったのに、会社を出て友だちに会ったことで、営業先が決まった——。「上司が帰れといった理由は、こういうことだったのかも、とようやく気づきました」と「19時に帰ったら、全てが変わった」小室さんは当時を振り返る。


なんとなく、小室さんは、定時でも帰れる会社で、独りよがりに残業していたとも読めなくもない。そもそも、私が頑張っているから、うちの部署は回っているのに、、、ってのは、大きなお世話なのだ。遅くまで帰れない会社とは、ほとんどの人が、深夜まで否応なしに働かされる会社のことだと思う。そんな会社では、早く帰って自己啓発しようにも、そんな余裕がないのが実際なので、もとよりWLBを従業員が行使することなどできない。

WLBとは、社員にどれだけ投資するか?、あるいは、給料を払うか?という問題だと思う。会社側からすれば、使える金はおおむね決まっていて、開発に使うのか、販促に使うのか、福利厚生に使うのか?社員の人数に使うのか?貯金しておくのか?の、どれにするかは、単純に選択の問題だと思う。

例えば、社員の給料、あるいは社員数は少なめにして、社員をボロ雑巾のようにこき使って、商品開発に金を使う方が、会社は儲かるかもしれない。そして、その逆もしかりで、それをWLBというのはずであり、単純に言えば、従業員に投資して儲けるという経営パターンなのではないのだろうか。

ただ、そもそもの話、会社が儲かってないならば、WLBもヘッタクレもないはず。なぜならば、人に投資するカネが(も)ないんだから、WLBを充実させるために、人に投資する金を儲けようとするならば、その金が儲かるまでの間、だれかが貧乏くじを引かなきゃいけない気がする。

つまり、強くて、良い商品、まあ単純に言えば、たくさん売れて儲かる商品がないと、WLBは成り立たないと思うんだけど、社員をボロ雑巾のようにこき使うと、たくさん売れる儲かる商品を作れないというのも、また事実なのであり、WLBを始めると、あるいは、女性を活用すると企業は儲かると喧伝するのは、個人的には、ニワトリとタマゴの話としか思えないので、小室さんの話はなんとなく、いつも腑に落ちないのであります

ただ、一従業員としては、WLBを重視してくれる企業でしか働きたくないので、小室さんには、WLB教の女教祖として、今後も頑張って、布教活動に努めていただきたいと思う毎日なのでございます