2012-12-30

マイケルポーターの競争戦略論

マイケルポーターの競争戦略論(早川書房)
ジョアン・マグレッタ


初めてマイケルポーターという名前を知ったのは、たしか市場調査会社に勤めだして、しばらくしたときのことだった。が、当時、なぜ一介の経営学者であるマイケルポーターが、あたかも男性アイドルのように崇めたれられるのかが、まったく理解できなかった。

が、マーケティングそのものにふれてしばらくした後、マイケルポーターは、どうやら産業組織論をベースを置いた偉大な経営学者であることがなんとなくわかってきた。しかし、だからといって、彼の代表的な著作(競争の戦略・競争優位の戦略)は、平凡なサラリーマンにとって見るからにぶ厚い。長らく続いたこの状況を打破したのが、この本だ。著者であるマグレッタは、Harvard Business Schoolを卒業した後、ポーターが提唱する理論を援用しながら、著名なConsulting firmで幾多の巨大企業の経営コンサルティングを行い、最後はPartnerまで上り詰めた。Salary personにとって、これ以上ないと断言できるほど、輝かしい経歴を持つ彼女が、ポーターが提唱する理論の実務における価値をわかりやすく説明したところに、この本の価値がある。

実は、わたしはポーターの著作は読んでいない。が、この本によれば、ポーターの主張は、実にシンプルだ。企業の競争力は、

利益(ROIC)

だけで計ることができる。正確に書けば、競争における勝敗とは、すべて利益の多寡によって考えるのがポーター流だ。そして、利益の多寡を決めるのが、5つの競争要因(Five Force)。5つの競争要因において、自社の競争力が有利に働くか否かを決めるのが、Value Proposition(価値提案)とValue Chain(操業オペレーション)、競合との相対的な力関係を表すPriceだ。つまり、Value Proposition、Value Chain、Priceにおいて、5 Forceで有利な立場を構築できれば、競合にたいする競争優位を構築できる、というのがポーターの主張だ。

ポーターの原著をよめば、この本以上の豊穣な経営戦略の世界観に触れるだろう。しかし、興味はあるが、ひとまずポーターの経営戦略を知り、少しでも実務にポーターの理論を実務に取り入れたいと思っている人に、この本を読むことをお勧めしたい。

2012-12-27

2012年12月23日 南会津と明治の館

23日は3連休の中日だったので、久々に遠出をしました
家を出た後、はてさてどこに行こうかとしばし思案。で、そうだ、雪をみたいとおもいたってしまったわけです。とりあえず常磐道を北上し、さらに北関東道から東北道に入りさらに北上ほくじょう。西那須塩原?あたりのICを下り、一般道を走ることしばし。で、塩原温泉の簡保の宿に到着、

で、いつものように温泉につかりました
塩原温泉は白濁の湯だとばかりおもっていたのだが、簡保の宿は黄土色のお湯でした。まあ、期待と違ってはいましたが、温泉はとても気持ちよかったです

で、温泉を出ても、まだ午後3時ごろ。早々に家に帰るのはもったいないと思い、さらに内陸部を目指し峠をこえ、北上することしばしでたどり着いたのが会津田島の道の駅
雪が積もってる


道の駅からしばらく行ったどこか
川沿いの雪景色


会津田島から、さらに北上し、つり雑誌でよく見る水無川をさかのぼったあたり
雪景色だー、遠くの山はかすんでおり、雪が降っているのでしょう。



といった感じで、雪景色を堪能しました
チェーンをつけて、雪の中を走ってみた方のですが、さすがに路面に雪がなかったのでそれは無理でした。チェーンをつけたりはずしたりするのは面倒。だけど、チェーンをつけると、雪国きたと実感できるので、そのへんはビミョーな所なワケです

で、会津田島周辺をぶらぶらした後、おなかがすいてきました。で、そうだ、日光の明治の館に行こうと思い、今度は国道を南下しました。で、南下する途中、ふと立ち寄った道の駅湯西川温泉で、立ち寄り湯があったので、本日2回目の温泉にはいりました
湯西川温泉は透明なやさしいお湯で、これはこれでとても気持ちよかったです

で、温泉を出た後、今市を経て日光に行きました。これがお目当ての明治の館。
じゃーん


テンションがあがりますー
で、注文したのが、まずはまいたけのソテー


バターがたっぷりかかっていて、とてもおいしゅうございました
で、次に出てきたのが、ニジマスのムニエル、じゃん


ニジマスは、お上品な言い方で表現すれば野趣な味がしました、下品な言い方をすれば、やや泥臭かったです。がしかし、だとしても、プラスに評価できるような、それはそれは上品な味がして、大変おいしゅうございました。

で、明治の館を堪能した後、家に帰りました

最近、何でかしらないけど、大好ききなものがどんどん減っていくのですが、雪と明治の館は、そんな中でも大好きなものをキープしており、その2つを堪能できた充実した休日となったのでした。

2012-12-22

昔に釣ったヤマメの写真

新卒で入った会社を辞めた後、何か趣味を持とうと考えFly fishingをはじめた
選んだ趣味がFly Fishiingだった理由は、よく憶えていない。たしか、暇つぶしに釣りに行った近所の里川で、偶然にもヤマメを釣りあげ、その美しさに一気に魅了された記憶がある
そのころは、働いていなかったので、暇があればアチコチ、魚を求めてさまよっていた

猪谷川でつれたヤマメ?アマゴ。この美しさに、渓流つりへ一気に引き込まれた。


生まれ育ったのが東京の近郊の千葉県。川といえば、生活排水が流れる水がほとんどの大堀川。利根川は、それほど汚れていなかったけど、下流なので、水が澄んでいるワケがない。だから、水が澄んでいる渓流で釣りをすることだけでもすご楽しかった。


これも猪谷川でつれたヤマメ



奥三俣川でもよく釣りをした
こっちは、里川に近い雰囲気だ
農家の人たちが、怪訝な顔をしてこちらを見ていたのを憶えている


この川のヤマメさんたちも、すごく魅力的だった



釣った魚を持ち帰って食べるのか?とよく聞かれる
答えはノー
針をはずすときに死んでしまわない限りは、かならずリリース
ドライフライでしか釣らないので、針を飲まれることなどない
もっと言うと、こんなかわいい子達を食べる気になどない

ここ2年間、Fly Fishingに行っていない
来年こそは、釣りに行きたい

2012-12-19

2012年夏休み3

さて、夏休み5日目の記録です

もはや5日目(9月13日)の記憶はまったく残っていません
写真から見ると、どうも海岸で夕日を眺めてたそがれていた模様です

たぶん、江津市の黒松海岸から夕日


その後、江津の道の駅で、バトウのフライ定食を食べて家に帰りました
バトウのフライは白身でフカフカ・サクサクの食感ですごくおいしかったです

で、6日目は、よく覚えていませんが、三瓶山は志学にあるお蕎麦屋さん、木の香におそばを食べに行きました。

自然薯ざるとろろそば

あっという間に食べ終わってしまいました
おそばは腰があっておいしかったです

で、その後、やや物足りなかったのと、しばらく三瓶に来ることないとおもい、三瓶バーガーも食べに行きました。これが、注文したワサビバーガー


前回食べたときは、ワサビが効いたマヨネーズがたくさんかかっており、すごくおいしかったのですが、今回はワサビマヨネーズが控えめでやや物足りませんでした
が、肉はおそらく牛肉100%とおもわれ、食べ応えがあっておいしかったです

で、ついに帰る日がやってきました
たしか、お昼過ぎに家を出て16時ごろの飛行機で出雲から羽田にもどってきました
出雲空港では、しまネコがいたので記念撮影を行い、その後、空港の3Fのお蕎麦屋さんで、記念に割り子そばをたべました。空港のレストランなので期待していなかったのですが、とてもおいしいお蕎麦でした、あなどりがたし





といった感じで、ことしの夏休みも平凡に過ぎ去っていったのでございました

家に着き、軽い夕食をとる
一息ついた後、突然、走りたいという強い衝動に駆られる

自分の体と心にたずねる
体よりも心のほうが、より強くランニングを欲している
いつもとは逆だ
トレーニングウェアに着替え、急いで外に出る

この時期にしては寒くない
ランニングに最適だ
しかし、2週間ぶりのランニング
体力に不安がよぎる

しかし、だ
予想に反して、体が軽い
スピードが上がる
にわかには信じられない
スピードがさらに上がる

しばらくして気がついた
今まで背負っていた錘がない
どこに降ろしたのだろうか
絶対に降ろすまいと誓った錘
到底、降ろせると思えなかった錘

それでも、気づかぬ間に降ろしていた

降ろしたいとも降ろせるとも考えなかった事が自分を支えていたはずだ
自分の小さなプライドを賭けていた錘だった


コース終盤に差し掛かった
家が近づいてくる
ランニングも終盤
終わりも近い

2012-12-16

現実とデータと理論の狭間

明治大学の水野先生のブログは常日頃からチェックしています。で、さすが水野先生、こんな記事を書いていらっしゃいました。

関東学生マーケティング大会@早稲田

二次審査と最終審査を聴いたが,その範囲ではどの発表も「問題意識→予備調査→既存研究のサーベイ→仮説の設定→質問紙調査→仮説検証(ほとんどが共分散構造分析を使用)→マーケティングプランの提案」という形式を踏んでいた。これがデファクトスタンダードなのだろうか。 

(中略)

 ただし,そうした方向性に,審査員となった日本を代表する企業のマーケターたちは多少違和感を感じていたかもしれない。最後の講評での「来年からは共分散構造分析は禁止したらどうかと他の審査員と話していた」というジョークが,それを端的に表していたように思う。

(中略) 

しかしその結果,ビビッドな問題意識があまりに一般的な,驚きのない命題に回収されていないか。実務家たちはそこを残念だと感じたと推察する


まあ、なんでしょうね。いったい、なにをどんな感じで発表したかまったく検討がつきませんが、この手のことは、別に学生が発表したからおこった、とは思えないのが他人事と見逃せない所以なわけです。

おそらく、面白いと思える結果とは、目のつけ所や疑問の持ち方に依存しているのであって、難しい技術をつかうとか、高度な理論をつかうといったこととは無関係という気がする。

言い換えれば、面白い結果は、マーケターのおかれている商品の売り上げ状況とか、社内のプレッシャーとか、その人自身が重視する問題意識しだいだと思う。だから、そもそもサラリーマン生活の経験や、マーケターとしての経験がない学生に面白い分析しろといったところで、土台無理な話。

まあ、それは学生にかぎらなくて、お金をもらって調査する人もおなじで、お客さんであるマーケターが置かれている環境なんて、社外から、そうそうわかるわけないし、わかるとしたらかなりの経験を積むか、あるいは、それなりに深い付き合いしなきゃいけないはず。

いつも思うけど、知りたい答えは、置かれた現実とデータと理論の中間のどこかにある気がする。でも、どの中間かがわからないところが問題、、、、なのでしょうね。

2012-12-15

2012年夏休み2

さて、だいぶ時間が空いてしまいましたが、夏休み3日目以降の記録です。といっても、さすがに、もはや細かいことはぜんぜん覚えておりません

写真を見ると、どうも馬路の鞆の浦に行ったようです。何したというわけでないのですが、ぼーと港町の猫などを眺めておったようです

ボサボサのネコ、かわいい

釣りをする子供たち




たぶん、そんな感じで3日目が過ぎていった模様です

で、4日目は、父親のふるさとの広島県三次市に墓参りに行きました。たしか、午前中に家を出て、ひとまず粕淵にいったはずです。で、あまりよく知らなかったのですが、親戚の本家筋にあたる旅館?料亭?を外部から観察しました。

粕淵の亀遊亭と林家のいわれ






立派な旧家のようでした

で、その後、赤名にのぼり、54号線を走ること2時間くらいで三良坂に着いたはずです。とりあえず、三良坂の家に行き、異常がないことを道路から確認した後、簡単にお墓参りをしました。

で、その後、国道沿いにある泉屋で、恒例のかしわ餅を買って食べました。で、三次に戻り街中を走っていたら、アユ寿司の看板を発見!子供のころ、祖父が夏になると送ってくれたのを思い出し、懐かしくなってお店に入りました。


鮎共販とアンガールズ田中の写真。アンガールズの田中は世羅町の出身みたいです







で、たしか鮎寿司を買って帰り、家で夕ご飯のとき食べました。子供のころ食べたとてもやさしい味がして、とてもおいしかったです。が、食べるのに夢中で、鮎寿司の写真を取り忘れてしまいました、残念。


で、4日目はこれに飽き足らず、夜から仁摩港に魚釣りに行きました。まあテキトーに何かつれたらいいなーくらいでつり始めたところ、ボチボチ魚がつれました。で、つれた魚さんたちがこれら。


ヨコスジフエダイ


ヨコスジダイは生まれてはじめてみた魚で、なんだこれーという感じでした。たしか、この子は逃がしてあげたのですが、その後に連れた子が針を飲んでしまい、針をはずしたころには、天命を全うされてしまったので、家に持ち帰って、お刺身でいただきました。この魚、白身で味はタイみたいに甘く、とても上品な味でおいしくいただきました。で、それ以外につれたのがこのひと。

40cmくらいのフッコ?セイゴ?



この魚、もっと大きくなると思うのですが、普段手のひらサイズの魚しか釣らない、つれない自分としては、こんな大物がつれて大満足なのでした。といった感
じで、4日目は過ぎ去っていったのでしたー。