2012-02-05

枯れた技術で勝つ!

たまには、時事ネタを書いてみる

大手電機 テレビ事業で赤字深刻
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120204/t10015776521000.html

今週出そろった大手電機各社のことし3月期の業績見通しでは、パナソニックが過去最大となる7800億円の最終赤字を見込むなど、大幅な下方修正が相次いでいます。その1つの要因が、家電部門を代表するテレビ事業の収益悪化で、▽ソニーは、今年度のテレビ事業の赤字幅が2000億円を超える見通しになったほか、▽昨年度は黒字だった東芝とシャープも、今年度は赤字に転落する見通しです

テレビ事業の収益悪化は、先進国での需要の低迷に加え、歴史的な円高が続くなかで、韓国など海外メーカーの販売攻勢で価格競争が激化し、利益が出せなくなっていることが大きな原因です。


まあ、今に言われたことではないけど、日本の物づくりがいよいよ岐路に立たされてます。特に、テレビ事業の不調要因は、国内需要の低迷と海外での売り負けなんでしょう。なんとなく、需要の低迷(不況と昨年の反動)も、海外の売り負けも(目を背けたくなるかもしれないけど)予想できそうなものですが、なんでここまでひどい事になってしまったんですかね?

ところで、テレビが発展したかなーと思えるのは、液晶になって、画像がきれいになったり、薄くなったことですかね。薄さと大きさの発展は、本当に驚愕すべきことです。一方で、ソフト、つまり使い勝手は、今も昔も何も変わらない気がする。テレビの機能とは、今も昔もチャンネルを選ぶと、所望のチャンネルが映るってだけ。地デジになって、投票できるようになったけど、、、まあそれくらい。でも、それ、ほとんど使わないし。そう考えると、ブラウン管のままだったら、何十年間も、消費者にとってテレビは発展しなかったに等しいのかも。そういえば、リモコンのボタンの数は増えたけど、重要なボタンって、むかしから一緒。

そのうえ?それゆえ?、テレビの国際競争も激しい。サムソンとか台湾メーカーの猛攻たるや目を覆うばかりですよ。まあ、国内では、それほどサムソンの液晶テレビは見かけない。けどその分、海外でやられてるでしょうね。まあ、大雑把に考えると、テレビは、多少映りが悪かろうがなんだろうがかまわない、、、といか、現時点でそれなりにきれいに映っているので、映像関連のハードだけで競争するのは厳しいのかもしれない。

まあ、そんなことで、日本メーカーに今一番求められていることは、枯れた技術(一昔前の技術)でも、海外メーカーに勝てる商品企画ができるようになること!なのではないかな、、、なんてつれづれ思った日曜の夜なのでした。

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ちなみに、、、、、、ですよ。

松下の白物家電(生活家電)は、黒字のようです。そーーーいやーーー、白物家電って、国内メーカーの消費者に対する配慮の高さといえば、すばらしい気がする。海外メーカーの炊飯器なんて、買う気しないよなー。冷蔵庫も海外製は、冷えますってだけって気がする。掃除機も、重たそうだし。なんで、白物家電は良くて、テレビはだめなんでしょうかね?あるいは、なんで、テレビをサムソンとかに、狙い撃ちされたんでしょうかね?その辺を解決しないことには、日本のメーカーは、もはや勝ち目がないかもね、、、なんて気がいたしましたのでございます。

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