サン・フランシスコ教会の荘厳な雰囲気を堪能した後は、再びカイス・ダ・リベイラにもどる。河岸の雰囲気を堪能しつつ、ポートワインのワイナリーが林立するする対岸に歩いて渡る。対岸のノヴァ・デ・ガイアから対岸の歴史地区を見る。本当に、綺麗な風景で感動。
天気が良かったら、と何度思ったことか。思い直して、見学ができそうなワイナリーを探す。
何の手がかりもないので、とりあえず、端まで歩いてみる。川沿い最後のワイナリーが、Ferreiraだ。おもむろに建物に入る。すると、受付にお姉ちゃんが座っている。見学したい旨を伝えると、今日、残りのツアーはスペイン語とフランス語だけよと言わる、さすがに、それではあきらめるしかない。見学はいいよと言って、ワイナリーを出る。仕方ないので来た道を戻る。いくつかのワイナリーに入るが、すでに営業が終わっていたり、展示物は見学できるけど、工場そのものの見学ができないワイナリーが続く。それもそうだ、すでに午後4時。シーズンオフの観光地の店じまいは早い。最後に入ったのが、一番手前にあったCalem。
半ばあきらめの境地で工場に入り、再び受付のお姉ちゃんに尋ねる
わし 「ポートワインだけでも買えればと思ってるんだけど」
お姉ちゃん 「ワインだけ買えればいいの?それだったら、売店があるよ。5時から見学ツアーもやってるけど」
わし 「見学ツアー、行けるんだったら行きたいな」
お姉ちゃん「5時から英語のツアーがあるから、それに参加できるよ。ただし、費用は5ユーロかかるけど、2杯のポートワインを試飲できるよ。ちなみに、どこから来たの?」
わし 「そうなんだ、じゃあ、それに申し込むよ。日本から来たんだ」
おねえちゃん 「オッケー。じゃあ、15分ぐらいその辺で待っててね」
といったやり取りがあり、無事、ワイナリーツアーに参加することに成功。待合室?で、ツアーの他の参加者のようすを見る。ボチボチ参加者がやってきて受付をしている。
20人くらい集まったころ、ツアーが始まる。ワイナリーのお姉ちゃんが、ポートワインの成り立ちを説明する。ドロウ川の上流はブドウ産地として適していること、かつて、ブドウの収穫は大変な重労働だったけど、最近は、機械化が進んでいること、ポートワインは、船で樽に詰めたワインを船で運ぶ時に、ワインと樽との間にできた空間によって、発酵度合いが異なることに偶然発見し、Tawnyなどのいろんな種類のワインが製造するようになった、、、といったことをたぶん、説明してくれました。が、いかんせん、早口で細かかったので、あまりしっかりとは理解できませんでした。
まあ、一通り説明を聞いた後、試飲コーナーへ。正直なところ、いろんなワインが飲み放題なのかなーと思ったけど、個人で参加したツアー、そんなわけあるわけない。2種類のワインを試飲することに。たぶん、どちらも、それなりに甘くおいしかったと思われます
ワインを飲んだ後、適当に写真を撮っていたところ
「写真、とってあげましょうか?」
と、ドイツ人(とかってにおもっているのだが)の女の子に、日本語で話しかけられる。いきなり日本語で話しかけられたので、相当、びっくりしたので思わず断ってしまった。しかし、今思えば、写真を撮ってもらい、異国の地で異国の女子との交流を満喫すればよかったと、心から後悔するのであった。今思うと、リスボンとポルトで、2匹の大物とのやり取りに敗れ去ったということだと思う。旅慣れてないって、損ですよね。
お土産用に、5000円ぐらいの30年物のビンテージポートワインを購入する。別便で送ってもらおうと思ったのだが、受付のお姉ちゃんに調べてもらうと、ワイン3本で8000円の運賃がかかるという。これはありえん選択だと考え、1本だけ購入することに決定。
ワイナリーツアーを終えた後、再び、対岸のカイス・ダ・リベイラを散歩しつつ、ホテルに戻る
ノラ・デ・ガイアから再び眺めた歴史地区
カイス・デ・リベイラでくつろぐ若者たち。
本当に、何でもない風景にいちいち感動してしまう自分の安っぽさ万歳なんです。まあ、そりゃそうだ、近所の健康ランドの温泉に行くだけで、すごく楽しいんだから、日本から何千キロも離れた異国の地にいるだけで楽しいのは当然に決まっている。
ブラブラ散歩しつつ、ホテルに戻る。一休みした後、携帯の電池がないこと=目覚ましがないことに気づく。さてどうしようと思いつつ、なんとなく、ホテルの案内を見ていると、モーニングコールサービスがあることを見つける。こんな手があったんだ!ときづき、フロントに次の日の朝6時に、モーニングコールというか、英語ではWake up callを頼み事なきを得る。もろもろ、次の日の準備が終わった後は晩御ご飯へレッツゴー。
さて、どうしようと思ってうろうろしていると、グレリゴス教会がライトアップしている。あまりの荘厳さに感動し、再び写真撮影。すると、近くにいたポルトガル人がスマホを渡してくるので、写真を撮ってあげる。そう、この感動に国境はないのだ。
といったこと思いつつ、ふたたび、優ご飯を食べにカイス・ダ・リベイラを目指す。が、思いのほか、遠くて途中で断念。駅方面に戻り、リベルターデ広場前のレストランに呼び込みのお兄ちゃんが話しかけてくる。パスタもピザもがあるよとか結構適当なことを言ってきて、なんとなく信用しきれなかったけど、まあいいやと入ることに。席に通されると、メニューを渡される。すると、この時期のお店のおすすめメニューなるものが書いてあり、ウエイターのお兄ちゃんが、今の時期はLampreyのリゾットが一押しだと言ってくる。Lampreyってなんだ?とおもったけど、よくわかんないけど、一押しだっていうならと、白ワインとともに注文。白ワインを飲みつつ待つこと20分くらいでLampreyのリゾット到着。それがこのもの。
何とも言えないような色をしている。大した期待もせず、リゾットをいただくと、想像以上のうまみが口の中を支配する。えっ?と思い、もう一口、リゾットを食べる。疑問は確信に変わる。
「これは、確実においしい!」
夢中で、お皿にリゾットをよそい口に運ぶ。やっぱりうまい。しばし、白ワインを飲みつつ、無我夢中でリゾットを食べる。ふと、lampreyってなんだという疑問が頭に浮かぶ。鍋に入った魚類らしきものをじっくり眺めるが、なんだかよくわからない。カバンの中に電子辞書が入っていることを思い出し、Lampreyを調べる。
「ヤツメウナギ!!」
たしかに、鍋の中の魚はドジョウのようだ。しかし、ウナギとは異なる食感。無我夢中で食べ、あっという間に完食。ポルトガル最終日にして、この旅、最高の食材に出会う幸せに感動。お米を最後の一粒まできれいにいただき、ウエイターにお勘定を頼む。ウエイターは、食べ終わった空っぽ鍋を見て満足げな笑みを浮かべた後、たしか20ユーロ強?を請求。気持ちよくお金をはらいお店を出る。すると、客引きをしていた男の子が「うちのお店どうだった?」と聞いてきたので「すごくおいしかったよ」と答えて、お店を後にする。
ポルト、それほど期待していなかっただけに、すごく楽しい最高の一日だった
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