社内は平日の昼間だけあって閑散としている。日本人どころか、アジア系は一人もいない。観光客は、めったに乗らないであろう鉄道で移動することを心から楽しんだ。電車に乗っているだけでも幸せなのです。
小一時間後、目的地ギマラインスへ到着する。駅前に止まっているタクシーに乗り込み、ポザータへ向かう。10分ほどで目的地に到着した。このとき、たぶん、16時前。ナザレを出て、8時間たっていた。
このポザータは、12世紀にたてられた修道院 'the Monastery dos Agostinhos'を改築したホテルなのだそうです。丘の中腹にあるこの落ち着いたホテルからは、ポルトガル初代国王アルフォンソ・エンリケスが生まれたといわれているギマラインスの街を見渡すことができるのです。
と・も・か・く!期待以上の景観!テンション、ハイパーマックスへー、と興奮してもひとり。
ひとまず、カウンターでチェックインをする。さすが、たぶん高級な類のホテル。いままでのホテルの従業員と異なる丁寧な対応。カウンターからは、ボーイさんが荷物を運んでくれた。チップを払ったはずだが、あまりはっきり覚えていない。
大広間
これはおそらく応接であろう
ピアノもおいてある
応接にある暖炉
暖炉の前のソファーでくつろぐ。気持ちだけは、王様になったようだ。といっても、ここは元修道院なのだが。バチバチと燃える木の音にいやされる
これが、案内された部屋。
落ち着いた雰囲気でブルーのベッドカバーがシャレている。ちなみに、初の床暖房だった。あったかい。
廊下。無造作にとっているので写真が曲がっている
噴水
といった感じで、写真を撮りまくったわけです。部屋に戻って、一休み。その後、19時30分ごろにホテルのレストランに移動し、待望のディナーをいただく。で、ここでも現れた、日本のツアー客。ここぞというところで現れる。どうやら、ポルトガルの人は、夜8~9時ごろにご飯を食べるようで、悲しき日本人同士、時間と場所がかち合うようなのでした。
まあ、離れてれば何でもいいやと思い直し、適当に席に座る。メニューを見て、前日は、サンミゲルで焼き魚を食べたことを思い出し、今回はは鶏肉をいただくことにした。しばらくして、ポテトのペーストの上にシンプルに塩で焼いたチキンの料理がサーブされた。そして、白ワイン。実は、ウエイターのおじさんに、メニューに書いてあるSparkling wineを頼んだのだが、なぜかおじさんは、それはSparkling wineじゃないとかたくなに主張する。そして、白ワインを飲めと。いや、これメニューにSparklingってかいてあるじゃんといったら、おじさんは、「それ、シャンパンだから」と。なぜか、そこでなっとくしていまい、白ワインを頼んだのだが、べつにシャンパンでよかったのだ。おじさんは、いったい、何が言いたかったのだろうか?
ま、そんことで、グラスワインを2杯ほどのみ、メインを食べ、おかれていた前菜とパンをパクパク食べたら、なんと5000円近くになってしまった。まあ、ホテルのレストランだから仕方ない。でも、味は確か。ポテトのペーストもチキンもすごくシンプルな塩味だけど、それが絶妙ですごくおいしかった。白ワインも、オバちゃんが、居酒屋のようにドバドバついでくれて、風情も何もあったもんじゃなかったけど、まあそれはそれでよかった感じがして、大満足。というか、食べ過ぎた。
その後、先ほどの応接に行き、暖炉の前でひとりたそがれる。本当は、暖炉の前のバーで、ポルトワインや、飲みそこなっていたVinho Verde(緑のワイン)を飲みたかったのだが、お腹いっぱいであきらめることに。
そんな感じで、心もおなかも満たされ部屋に戻り、シャワーを浴びて、幸福感満載で4日目も終了となったのでした。
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