2015-01-29 大学で得た「今、もっとも役立ってること」って何?
おそらく「授業料の対価として大学で得たものが役に立った!」と断言できる人の大半は、「職業系の教育訓練」を受けた人なんじゃないかな。
医者や薬剤師や看護師、プログラミングなどを学べる工学部とか情報学部、管理栄養士とか建築家とか。
(中略)
でもいまや、それさえ授業料を払わなくても手に入るようになってきてます。プログラミングはもちろん、もっと高度な内容でさえ、無料で学べるサイトが増えてるんです。
(中略)
これなら高校を出てスグじゃなくても、働き始めてからでも勉強できるし、いわゆる授業の中身については、授業料を払わなくても手に入るようになる。
大枚はたいて大学に行く価値は何なのか?
みんなもーいっかい、よーく考えたほうがいい。
おそらく「授業料の対価として大学で得たものが役に立った!」と断言できる人の大半は、「職業系の教育訓練」を受けた人なんじゃないかな。
医者や薬剤師や看護師、プログラミングなどを学べる工学部とか情報学部、管理栄養士とか建築家とか。
(中略)
でもいまや、それさえ授業料を払わなくても手に入るようになってきてます。プログラミングはもちろん、もっと高度な内容でさえ、無料で学べるサイトが増えてるんです。
(中略)
大枚はたいて大学に行く価値は何なのか?
みんなもーいっかい、よーく考えたほうがいい。
明確に学校と職業訓練が結びつくならば、まあ、なんとなく、そんな気がする。
だけど、大多数の普通の人が卒業して就職する大卒文系というか、事務系だとどうなるんだろう。大卒文系、まあ、言ってみれば、ベタな営業。営業は、教育と職業訓練は結びつかないはず。だって、営業を教える学校なんてないから。そもそも、営業は、その会社やお客さんの事情が全てなので、学校で教えようがない。
教えようがないなら、学校を出なくてよい。学校で教えないなら、行かなかなくてよさそうだ。そういう結論になる。働く側・教育を受ける側からいえば、そのとおりだ
よく考えれば、事情は大学に限らない。普通科の高校は当然、中学校だって、事務系に資するような職業教育しない。中学も高校も出てもしょうがない。四則演算と読み書きさえできれば、大体の会社の仕事なんて事足りる。中学英語をきれいさっぱりさすれてしまったサラリーマン、世の中掃いて捨てるほどいる。営業すればいいなら、小学校さえ出れば十分。実際、今みたいに豊かな社会になる前は、丁稚奉公という制度があったはず。大事なことは、その都度勉強すればよい。
がしかし、採用する側の事情もある。採用とは競争の場なのだ
大学が教育しないからといって、何の準備もしてこなかった学生を、企業はどうやって選べばよいのだろうか?
「会社の仕事とは関係ないので、何もしてきませんでした~。とにかく、がんばりますよ!」
「う~ん、たしかにそーだよね、、、」
結局、仕事に関係なくても、何か社員を選ぶ基準が必要なのだ。職業教育する職ならば、直接、勉強した内容になるだろうし、それがない職種ならば、職業教育に類する事柄になる。で、いまの日本では、偶然か必然か、職業教育に類する事柄が学歴、あるいは学校歴なのだ。まあ、そこまでは常識かもしれない。で、大事なことは、学歴・学校歴が無駄だと証明されたとしても、こんどは、別のバカげたなスクリーニング基準が出てくるだけってことではないか。たとえば、三菱商事やマッキンゼーに入社するためには、全国統一お菓子作り試験で、偏差値70をとることが要件になるとか、そんなことになると思われる。
~~マッキンゼーの面接にて~~
★学生
「かの東京大学を卒業しました!賢いからマッキンゼーで経営コンサルになりたいんです」
★面接官
「まー、東大出てもね~、ところで、君さー、お菓子作り試験の偏差値50しかないじゃん。見かけの頭だけ良くてもコンサルは務まらないんだよね~。コンサルにはね、お菓子作りに通じる3つの能力、綺麗なパワポを作れる手先の繊細さと美的センス、食品物性を自在に使いこなせる高い論理性と柔軟性・感情的にクライアントを喜ばせる能力、この3つが大事なんだよ。東大でたって、せいぜい論理性くらいしか身につかないじゃない~」
~~~
そう、関係ないから必要ないのでなくて、関係なくても、なにか必要なんですよ、きっと。
で、それが、今の社会ならば、たまたま学歴・学校歴ってだけ。
だから、自分で考える気がないなら、親の言う通り勉強して有名でも、まあ、有名でなくても大学を出ておくほうが無難。その意味で、考える気がない人を、無責任に扇動するのは、どうかと思いますが。
そもそも、自分で考える気がある子は、別に、学校なんて行く必要ない。勝手に頑張るんだろうし、頑張ったことが、自然と職業につながるかもしれない。つながらなくても、好きなことしてるんだから、それで充分なんだろうし。でも、そんな子は、ちきりんみたいなブログなんて読まないと思うな。だって、もっと好きなことがあるんだから、そっち方面にしか興味ないと思うもん。
ということで、ちきりんのブログは、そのように思っている人には何の情報もないし、そう思ってない人にとっては、危ない橋を渡らせすぎるしで、だれにとってもあまり情報がないと思われました。
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