2012-12-30

マイケルポーターの競争戦略論

マイケルポーターの競争戦略論(早川書房)
ジョアン・マグレッタ


初めてマイケルポーターという名前を知ったのは、たしか市場調査会社に勤めだして、しばらくしたときのことだった。が、当時、なぜ一介の経営学者であるマイケルポーターが、あたかも男性アイドルのように崇めたれられるのかが、まったく理解できなかった。

が、マーケティングそのものにふれてしばらくした後、マイケルポーターは、どうやら産業組織論をベースを置いた偉大な経営学者であることがなんとなくわかってきた。しかし、だからといって、彼の代表的な著作(競争の戦略・競争優位の戦略)は、平凡なサラリーマンにとって見るからにぶ厚い。長らく続いたこの状況を打破したのが、この本だ。著者であるマグレッタは、Harvard Business Schoolを卒業した後、ポーターが提唱する理論を援用しながら、著名なConsulting firmで幾多の巨大企業の経営コンサルティングを行い、最後はPartnerまで上り詰めた。Salary personにとって、これ以上ないと断言できるほど、輝かしい経歴を持つ彼女が、ポーターが提唱する理論の実務における価値をわかりやすく説明したところに、この本の価値がある。

実は、わたしはポーターの著作は読んでいない。が、この本によれば、ポーターの主張は、実にシンプルだ。企業の競争力は、

利益(ROIC)

だけで計ることができる。正確に書けば、競争における勝敗とは、すべて利益の多寡によって考えるのがポーター流だ。そして、利益の多寡を決めるのが、5つの競争要因(Five Force)。5つの競争要因において、自社の競争力が有利に働くか否かを決めるのが、Value Proposition(価値提案)とValue Chain(操業オペレーション)、競合との相対的な力関係を表すPriceだ。つまり、Value Proposition、Value Chain、Priceにおいて、5 Forceで有利な立場を構築できれば、競合にたいする競争優位を構築できる、というのがポーターの主張だ。

ポーターの原著をよめば、この本以上の豊穣な経営戦略の世界観に触れるだろう。しかし、興味はあるが、ひとまずポーターの経営戦略を知り、少しでも実務にポーターの理論を実務に取り入れたいと思っている人に、この本を読むことをお勧めしたい。

2012-12-27

2012年12月23日 南会津と明治の館

23日は3連休の中日だったので、久々に遠出をしました
家を出た後、はてさてどこに行こうかとしばし思案。で、そうだ、雪をみたいとおもいたってしまったわけです。とりあえず常磐道を北上し、さらに北関東道から東北道に入りさらに北上ほくじょう。西那須塩原?あたりのICを下り、一般道を走ることしばし。で、塩原温泉の簡保の宿に到着、

で、いつものように温泉につかりました
塩原温泉は白濁の湯だとばかりおもっていたのだが、簡保の宿は黄土色のお湯でした。まあ、期待と違ってはいましたが、温泉はとても気持ちよかったです

で、温泉を出ても、まだ午後3時ごろ。早々に家に帰るのはもったいないと思い、さらに内陸部を目指し峠をこえ、北上することしばしでたどり着いたのが会津田島の道の駅
雪が積もってる


道の駅からしばらく行ったどこか
川沿いの雪景色


会津田島から、さらに北上し、つり雑誌でよく見る水無川をさかのぼったあたり
雪景色だー、遠くの山はかすんでおり、雪が降っているのでしょう。



といった感じで、雪景色を堪能しました
チェーンをつけて、雪の中を走ってみた方のですが、さすがに路面に雪がなかったのでそれは無理でした。チェーンをつけたりはずしたりするのは面倒。だけど、チェーンをつけると、雪国きたと実感できるので、そのへんはビミョーな所なワケです

で、会津田島周辺をぶらぶらした後、おなかがすいてきました。で、そうだ、日光の明治の館に行こうと思い、今度は国道を南下しました。で、南下する途中、ふと立ち寄った道の駅湯西川温泉で、立ち寄り湯があったので、本日2回目の温泉にはいりました
湯西川温泉は透明なやさしいお湯で、これはこれでとても気持ちよかったです

で、温泉を出た後、今市を経て日光に行きました。これがお目当ての明治の館。
じゃーん


テンションがあがりますー
で、注文したのが、まずはまいたけのソテー


バターがたっぷりかかっていて、とてもおいしゅうございました
で、次に出てきたのが、ニジマスのムニエル、じゃん


ニジマスは、お上品な言い方で表現すれば野趣な味がしました、下品な言い方をすれば、やや泥臭かったです。がしかし、だとしても、プラスに評価できるような、それはそれは上品な味がして、大変おいしゅうございました。

で、明治の館を堪能した後、家に帰りました

最近、何でかしらないけど、大好ききなものがどんどん減っていくのですが、雪と明治の館は、そんな中でも大好きなものをキープしており、その2つを堪能できた充実した休日となったのでした。

2012-12-22

昔に釣ったヤマメの写真

新卒で入った会社を辞めた後、何か趣味を持とうと考えFly fishingをはじめた
選んだ趣味がFly Fishiingだった理由は、よく憶えていない。たしか、暇つぶしに釣りに行った近所の里川で、偶然にもヤマメを釣りあげ、その美しさに一気に魅了された記憶がある
そのころは、働いていなかったので、暇があればアチコチ、魚を求めてさまよっていた

猪谷川でつれたヤマメ?アマゴ。この美しさに、渓流つりへ一気に引き込まれた。


生まれ育ったのが東京の近郊の千葉県。川といえば、生活排水が流れる水がほとんどの大堀川。利根川は、それほど汚れていなかったけど、下流なので、水が澄んでいるワケがない。だから、水が澄んでいる渓流で釣りをすることだけでもすご楽しかった。


これも猪谷川でつれたヤマメ



奥三俣川でもよく釣りをした
こっちは、里川に近い雰囲気だ
農家の人たちが、怪訝な顔をしてこちらを見ていたのを憶えている


この川のヤマメさんたちも、すごく魅力的だった



釣った魚を持ち帰って食べるのか?とよく聞かれる
答えはノー
針をはずすときに死んでしまわない限りは、かならずリリース
ドライフライでしか釣らないので、針を飲まれることなどない
もっと言うと、こんなかわいい子達を食べる気になどない

ここ2年間、Fly Fishingに行っていない
来年こそは、釣りに行きたい

2012-12-19

2012年夏休み3

さて、夏休み5日目の記録です

もはや5日目(9月13日)の記憶はまったく残っていません
写真から見ると、どうも海岸で夕日を眺めてたそがれていた模様です

たぶん、江津市の黒松海岸から夕日


その後、江津の道の駅で、バトウのフライ定食を食べて家に帰りました
バトウのフライは白身でフカフカ・サクサクの食感ですごくおいしかったです

で、6日目は、よく覚えていませんが、三瓶山は志学にあるお蕎麦屋さん、木の香におそばを食べに行きました。

自然薯ざるとろろそば

あっという間に食べ終わってしまいました
おそばは腰があっておいしかったです

で、その後、やや物足りなかったのと、しばらく三瓶に来ることないとおもい、三瓶バーガーも食べに行きました。これが、注文したワサビバーガー


前回食べたときは、ワサビが効いたマヨネーズがたくさんかかっており、すごくおいしかったのですが、今回はワサビマヨネーズが控えめでやや物足りませんでした
が、肉はおそらく牛肉100%とおもわれ、食べ応えがあっておいしかったです

で、ついに帰る日がやってきました
たしか、お昼過ぎに家を出て16時ごろの飛行機で出雲から羽田にもどってきました
出雲空港では、しまネコがいたので記念撮影を行い、その後、空港の3Fのお蕎麦屋さんで、記念に割り子そばをたべました。空港のレストランなので期待していなかったのですが、とてもおいしいお蕎麦でした、あなどりがたし





といった感じで、ことしの夏休みも平凡に過ぎ去っていったのでございました

家に着き、軽い夕食をとる
一息ついた後、突然、走りたいという強い衝動に駆られる

自分の体と心にたずねる
体よりも心のほうが、より強くランニングを欲している
いつもとは逆だ
トレーニングウェアに着替え、急いで外に出る

この時期にしては寒くない
ランニングに最適だ
しかし、2週間ぶりのランニング
体力に不安がよぎる

しかし、だ
予想に反して、体が軽い
スピードが上がる
にわかには信じられない
スピードがさらに上がる

しばらくして気がついた
今まで背負っていた錘がない
どこに降ろしたのだろうか
絶対に降ろすまいと誓った錘
到底、降ろせると思えなかった錘

それでも、気づかぬ間に降ろしていた

降ろしたいとも降ろせるとも考えなかった事が自分を支えていたはずだ
自分の小さなプライドを賭けていた錘だった


コース終盤に差し掛かった
家が近づいてくる
ランニングも終盤
終わりも近い

2012-12-16

現実とデータと理論の狭間

明治大学の水野先生のブログは常日頃からチェックしています。で、さすが水野先生、こんな記事を書いていらっしゃいました。

関東学生マーケティング大会@早稲田

二次審査と最終審査を聴いたが,その範囲ではどの発表も「問題意識→予備調査→既存研究のサーベイ→仮説の設定→質問紙調査→仮説検証(ほとんどが共分散構造分析を使用)→マーケティングプランの提案」という形式を踏んでいた。これがデファクトスタンダードなのだろうか。 

(中略)

 ただし,そうした方向性に,審査員となった日本を代表する企業のマーケターたちは多少違和感を感じていたかもしれない。最後の講評での「来年からは共分散構造分析は禁止したらどうかと他の審査員と話していた」というジョークが,それを端的に表していたように思う。

(中略) 

しかしその結果,ビビッドな問題意識があまりに一般的な,驚きのない命題に回収されていないか。実務家たちはそこを残念だと感じたと推察する


まあ、なんでしょうね。いったい、なにをどんな感じで発表したかまったく検討がつきませんが、この手のことは、別に学生が発表したからおこった、とは思えないのが他人事と見逃せない所以なわけです。

おそらく、面白いと思える結果とは、目のつけ所や疑問の持ち方に依存しているのであって、難しい技術をつかうとか、高度な理論をつかうといったこととは無関係という気がする。

言い換えれば、面白い結果は、マーケターのおかれている商品の売り上げ状況とか、社内のプレッシャーとか、その人自身が重視する問題意識しだいだと思う。だから、そもそもサラリーマン生活の経験や、マーケターとしての経験がない学生に面白い分析しろといったところで、土台無理な話。

まあ、それは学生にかぎらなくて、お金をもらって調査する人もおなじで、お客さんであるマーケターが置かれている環境なんて、社外から、そうそうわかるわけないし、わかるとしたらかなりの経験を積むか、あるいは、それなりに深い付き合いしなきゃいけないはず。

いつも思うけど、知りたい答えは、置かれた現実とデータと理論の中間のどこかにある気がする。でも、どの中間かがわからないところが問題、、、、なのでしょうね。

2012-12-15

2012年夏休み2

さて、だいぶ時間が空いてしまいましたが、夏休み3日目以降の記録です。といっても、さすがに、もはや細かいことはぜんぜん覚えておりません

写真を見ると、どうも馬路の鞆の浦に行ったようです。何したというわけでないのですが、ぼーと港町の猫などを眺めておったようです

ボサボサのネコ、かわいい

釣りをする子供たち




たぶん、そんな感じで3日目が過ぎていった模様です

で、4日目は、父親のふるさとの広島県三次市に墓参りに行きました。たしか、午前中に家を出て、ひとまず粕淵にいったはずです。で、あまりよく知らなかったのですが、親戚の本家筋にあたる旅館?料亭?を外部から観察しました。

粕淵の亀遊亭と林家のいわれ






立派な旧家のようでした

で、その後、赤名にのぼり、54号線を走ること2時間くらいで三良坂に着いたはずです。とりあえず、三良坂の家に行き、異常がないことを道路から確認した後、簡単にお墓参りをしました。

で、その後、国道沿いにある泉屋で、恒例のかしわ餅を買って食べました。で、三次に戻り街中を走っていたら、アユ寿司の看板を発見!子供のころ、祖父が夏になると送ってくれたのを思い出し、懐かしくなってお店に入りました。


鮎共販とアンガールズ田中の写真。アンガールズの田中は世羅町の出身みたいです







で、たしか鮎寿司を買って帰り、家で夕ご飯のとき食べました。子供のころ食べたとてもやさしい味がして、とてもおいしかったです。が、食べるのに夢中で、鮎寿司の写真を取り忘れてしまいました、残念。


で、4日目はこれに飽き足らず、夜から仁摩港に魚釣りに行きました。まあテキトーに何かつれたらいいなーくらいでつり始めたところ、ボチボチ魚がつれました。で、つれた魚さんたちがこれら。


ヨコスジフエダイ


ヨコスジダイは生まれてはじめてみた魚で、なんだこれーという感じでした。たしか、この子は逃がしてあげたのですが、その後に連れた子が針を飲んでしまい、針をはずしたころには、天命を全うされてしまったので、家に持ち帰って、お刺身でいただきました。この魚、白身で味はタイみたいに甘く、とても上品な味でおいしくいただきました。で、それ以外につれたのがこのひと。

40cmくらいのフッコ?セイゴ?



この魚、もっと大きくなると思うのですが、普段手のひらサイズの魚しか釣らない、つれない自分としては、こんな大物がつれて大満足なのでした。といった感
じで、4日目は過ぎ去っていったのでしたー。

2012-11-30

4月と11月

私にとって4月と11月は、過去を振り返りたくなる月だ。

あれから、6年と8年

常に初めてのことだらけだった
色々なことがあったし、相当苦しんだ
が、何とか乗り越えることができた、と思えるようになってきた。
特に、ここ1~2年、過去に積み上げてきた全ての事柄が、あらゆる局面で開花した、と感じている

一方で、決して超えられない壁があらわれた

しかし、もしかしたら、超えられない壁なんてないのかもしれない
楽観的に考えると、大抵の壁は、時間と熱意と努力で越えられるのかもしれない

問いを変えよう

越えたい壁という点ではどうだ

今、超えられないと考える壁は、超えたいと思える壁ではないのかもしれない
だから、超えられない壁だ

周囲のこと、積み上げてきたことを考えると、迷いがないと言えば嘘になる
すでに、答えはでているのかもしれない

あとは、答えに気づくだけだ

2012-11-14

2012年夏休み1

すでに遠く過ぎ去ってしまったことですが、今年も9月に恒例の夏休みをとり、いつものように島根県に帰省しました。8日(土)の11時ちょっと前の羽田発の飛行機に乗り、昼前に出雲空港に到着、レンタカーを借りたのち、西へ向かうこと2時間弱で銀山に到着。

で、まず最初にやったのが、夕食用に、楽しみにしているに江の川の地アユを七輪で焼いてみました。これた江の川の天然アユ。大きいです。



七輪で焼きあがった地アユを狙う、うちのワンコ


皿に乗った姿


これまた恒例の骨抜きをしました。さすがに天然ものだけあって、骨がしっかりしてるから、骨抜きもすごくうまくいって、すごくうれしかったです。といった感じで、天然アユを堪能し、大満足なのでした。


で、9日(日)は何をしたかといえば、これまた恒例の仁万の亀屋にお昼ご飯を食べに行きました。、親戚のオッサン、といっても、いままで一度も聞いたことも見たこともなかった人なのであるが、そのオッサンがわが家に連絡をしてきて、人見知りな自分としては、ぜんぜん気が進まなかったのだが、亀屋でお昼を一緒に食べることになった。で、これがお刺身定食


こっちは、サワラのアラ・・・・だったはず


刺身も焼き魚も、いつもの様に、すごくおいしかったので、まあこれはこれでよかったのかなーというかんじでした。で、その後、まだお昼過ぎだったので、安来のCafe Rossoにお茶しにいったのですが、なんと、誰の断りもなく、Cafeからコーヒー豆屋に業態を転換しており、日曜日が休みになっており、結局、コーヒーをのむことができずじまい。でも、安来まで来たので、米子のお菓子のお城に行き、一通り試食しまくった後で、さらに、意味もなく大山にのぼりました。で、その後、夕ご飯は、まだ開店して間もない大社のlautでイタリアンを食べて家に帰りました。どうも、lautは福光のお店をやめて、大社を開店したらしいのですが、お店の人が、「大社のlautは、福光のときとは味が違いますから!」と妙に強調していたのが印象的でした。福光のlautは、きっとマズかったのでしょう。



といった感じで、2日目も過ぎ去って行ったのでした。

2012-11-04

○○派男子は、本当に世の中に存在するのか?

市場調査クリニックというサイトを見つけた
私、とても仕事熱心なので、このサイトについて意見を述べてみる

分析裏話 第1回 

現在様々な市場調査でセグメンテーションが行われていますが、実務で活用できるセグメントを作るのはなかなか難しいものです。通常、企業がセグメンテーションをする上でまず知りたい事は、「どのセグメントを狙うのが良いか?」つまりターゲティングの根拠となる情報です。(追記:がしかし、実際には、調査会社にセグメンテーション調査を発注しても、それぞれのセグメントの特徴は調べてくれるが、ターゲティングの根拠となるを情報を提供してくれることは、ほどんどない。)
先日、ある案件でFMCG系のクライアントが以下の様なお話しをされていました。
 ”調査でセグメンテーションをお願いすると、価値観やライフスタイル等の変数を使って、「コンサバ系健康志向シニア」とか「オシャレ敏感新しいモノ好き女子」の様なクラスターが出てきます。一見”それっぽい”感じはするのですが、本当にそんな人いるんですかね?(笑)。というか、弊社の商品に対する反応は(どのセグメントでも)大体同じようなものなので、ターゲット選定に使えないんですよ。この様なタイポロジー自体は実務であまり必要ないし、もう(セグメンテーション)辞めようかな。結局、性年代で集計したデータ位しか使えないですよ。”

(省略)


思えば数年前、この仕事を始めたばかりのころ、担当していた、とあるFMCGクライアントにこんなことを言われたのを鮮明に覚えている

「ウチの会社、CM山ほど発注するから、電通がたまにタダで調査してくれるんだよ。でさ、セグメンテーションとか言って、参入しているカテゴリーの購買者をクラスター分析して、○○派女子とか、○×重視男子がいるとか言ってくるんだよ。まあ、口では何も言わないけど、仲間内では、いつも、あいつらバカじゃね?とかいってるんだよね」

で、一方、勤め先の調査会社では、同じく、この仕事を始めたばかりのころ、同僚がこんな会話していたのを鮮明に記憶している。

「お客さん(FMCG系クライアント)に、セグメンテーションの話をして、○○派男子がどうのこうのとか言っても、(マーケティングやリサーチに対するセンスがないから)ぜんぜん通じないんですよねー」

というかんじで、悲しいかな、ぜんぜん話はかみ合っていないわけです

がしかし、今回の場合、やっぱりお客さんのセンスが圧倒的に正しくて、いまのセグメンテーションがまったく使えないというのが真実なわけで、、その理由は、分析裏話に書いてあるとおり。

しかし、分けることが目的になってしまうのは、一体なぜなんだろうか
所詮、調査・分析などひとごとなのかもしれない・・・などと思わざるを得ないのであった

2012-09-02

リサーチとリサーチャー、どっちが使えないのか?

久々にリサーチについて書いてみる。かなりどーでもよいのだが、今日のネタは、マーケティングリサーチの寺子屋についてなのでございます。


マーケティング・リサーチの寺子屋

◆『ビジネスのためのデザイン思考』

以前の“モノづくり”は、モノにコトの知やデザインを施すことが“付加価値”であり、そのことで差別性を築いてきたのでしょう。だからモノはどんどん多機能化することになったのではないかとも思います。

つぎに、コトの知のみでの差別性が難しくなり、記号性をまとうことで“付加価値”を与える時代が来ました。『なんとなくクリスタル』(これまた古い^^;)の世界です。本質的な差異はなく、モノのもつ記号性自体が差別性となり、意味を持ちました。しかし、記号による差別性にも限界が来ます。ほとんど差別性のない商品が世の中に溢れるようになります。

この段階において求められるのが、顧客にとっての本質的な価値を起点に、顧客の生活、体験、コトという次元での新たな世界を生み出すことです


◆『デザイン思考が世界を変える』

「顧客に何が欲しいかと尋ねたら、もっと早い馬が欲しいという答えが返ってきただろう」と述べたヘンリー・フォードは、この点を理解していたのだ。(p.55) そういった(=創造的な)アイデアやコンセプトは、専門のコンサルタントを雇ったり、「統計学的に平均的な」人々にアンケートを行ったりすることで生み出されるものではない。(p.57 )


まず1つ目、「ビジネスのためのデザイン思考」について。

まあ、えらそうに言えば、書いてあることは、まあ、そーかなーと思えますね。ただ、書き方なんですけど、「モノ」とか「コト」とか「記号性」とか、、、いったい、なんでこんなに漠然とした単語を使うんだろーって感じです。いつも思うのだが、エスノグラフィーとか言い出し始めた最近のリサーチャーの文章って、質的研究ばかりやってる社会学者の文章みたいなんですよねー。

まあどうでもいいので、つぎ「デザイン思考が世界を変える」について噛みついてみる。

この例を読むたびに思うんですけど、そもそも顧客が「車をほしい」なんて答えるわけないと思う。だって、だれも「車」なんて物体があること知らないんでしょ。世の中にないから、フォードさんが発明したわけですよ。そんなわけで、この批判、そもそも無意味だと思う。

思うに、リサーチの価値は、顧客が「もっと速い馬がほしい」と思ってることを、事業者が知ることじゃないんですか?。で、事業者の役割は、、自分たちのビジネス環境で、顧客の要望である「もっと速い馬」を実現するためのアイデアを考えることですよ。で、もし、アイデアがうまく実現すれば「クルマ」って商品を発明できるんでしょ。なんとなく思うけど、顧客が「速い馬がほしい」と答えたとしても、クルマ発明できたのが、ヘンリーフォードの功績なんでしょうかね。たぶん、それはスティーブジョブスも同じで、「ネットができる使いやすい携帯電話がほしい」と消費者が答えれば、iPhoneを開発する気がする。調査結果を自分の事情環境でどう解釈するかは、事業者の役割そのもの。

といいつつも、調査が役に立たないと思うのも否定しきれない。ってのは、多くの場合、調査結果は、数字やグラフの羅列で、さらに悪いことに、多いとか少ないとか、増えた減った以外の事実を見出せないことが多いはず。原因の一つは、リサーチャーの力量不足だと思う。リサーチャーは、社会科学と相手のビジネスに通じていない人が多く、調査結果がビジネス上・社会科学上で何を意味しているのか理解できないことが多いわけです。報告する人がわかっていないんだから、発注者が理解できるわけない。まあ、全てそうでないと思うけど、すくなくとも私の周りはそんな感じですかね。つまり、調査が役立たないのではなくて、使えないリサーチャーが多いってだけかもしれない。まあ、自分を例外として扱える自信は皆無なのだが。

もしかしたらリサーチができるほどお金に余裕があるビジネスは、もはやリサーチしても、成長の機会がそう簡単に見つからないくらい市場が成熟しているのかもしれない。だから、リサーチしても、たいした発見もないし、発見できるわけもない、、、、といったところかもしれないなどとつれづれと思った休日なのでした

2012-07-17

2012年7月16日 平潟周辺へ

3連休最終日は、きれいな海が見るなら北茨城周辺しかないとおもい、平潟周辺まで腰痛をおしてドライブにいきました。

お昼前に家を出発。不健康の素であるマックのフィッシュバーガーなどを食べつつ、2時間ほどで平潟港のそばにある長浜海岸に到着しました。

いつものように、ざっばーんなのです。




この長浜海岸、いまや、全国でも希少な鳴り砂の海岸。砂浜の上を歩くと、キュッキュッと音がなる。鳴り砂は、少しでも砂が汚れると音が鳴らなってしまう。つまり、鳴り砂の浜辺は、豊かな自然に恵まれている証なのです。実際、長浜海岸は、アイボリーの砂浜が、この上なく美しい。


駐車場のそばには浜庄というちいさな民宿がある。5月に、この海岸にきたときには、まだ修理中だったのだが、今日は営業している。改築前は、見すばらしい民宿で、どうにもこうにも入りにくい雰囲気だったが、改築後は、とてもこぎれいでおしゃれな民宿に変貌していた。ここも、いちど、調査する必要がありそうだ


というような感じで、しばし海岸でたそがれた後は、まだ時間があったのでこんどは山に向かい、鮫川の源流~中流あたりを探索して回りました


長浜海岸はいつきてもとてもきれいで、すごく癒されました
あと、きれいになった浜庄も、近いうちにいちど食べに行ってみたいです

といったような感じで、連休3日目も過ぎ去っていったのでありました







2012-07-07

スタートライン

新しくなったサービスアプリケーションの講習会があった。このアプリケーションは、数年前から既存アプリケーションを置き換えるために、社内の超絶エリートたちが開発してきたものだ。ここにきて、一部のお客さんへの提供を開始。だから、社員は、新アプリの操作方法を習得する必要がある。

3年目の女の子がアプリの操作説明をはじめた。説明開始した早々、こんなことを言った。

「お客さんは、マーケティングをするためにデータを見るんだから、データを見ることが難しかったり、面倒だったりするのは、それだけで罪なんです」

正論だ。そして、衝撃的だった
数年前、リサーチの本質ともいえるこの手のことを3年目の若手が言うなんて想像すらできなかった。むしろ、今のベテランといわれる人たちは、この言葉を、どれだけ重く受け止められるのだろうか?


変われば変われるもんだ
むしろ、正確に言えば、人が変わったのかもしれない

ただし、データを簡単に見れるようになったのは、スタートラインに立っただけともいえる。その意味で、データの真の価値を提供できるかは、これからの努力にかかっている。

2012-07-01

2012年7月1日 富津岬でアナゴ天丼をたべる

今日は、ふと思い立って富津岬にアナゴ天丼を食べに行きました
何でかといわれてもよくわからないのですが、ひらめいてしまっったわけです

朝ごはんをちょっとだけ食べ、ウダウダしたのち、1時ごろ家を出発。16号線を千葉方面に向かい、千葉北ICから東関道と館山道を走ること2時間くらいで富津岬に到着しました


天気がよくて、かつ空気が澄んでいれば富士山が見えるのですが、今日は曇り。海岸では、ジェットスキー愛好家が、海上を爆走してしていました。で、その隣には釣り人たち。こんな騒がしくてつれれるのかと思ったのですが、キスがボチボチ連れていました

で、岬の公園で、しばらくぶらぶらした後、ご飯を食べに行きました。どこの店かといわれれば、、、、よくわからず。富津新港の真向かいにある定食屋さんです。お店に入ったら、地元の漁師さんと思われる人たちが、真昼間から焼酎を飲んでいます

で、頼んだアナゴ天丼がこのもの


アナゴがすごく大きくて感動。そして、てんぷらはフワフワ。てんぷらはかりっと揚がっており、思わず夢中で食べてしまいました。ホント、アナゴ天丼、サイコーにおいしかったです

ご飯を食べ終わったら、雨が降り出したので、そのまま館山道から湾岸~首都高とはしること、これまた2時間くらいで家に到着しました

アナゴ天丼もすごくおいしかったのですが、アサリ定食とかあさりフライ、地魚のお刺身定食などもあり、それまたすごく気になりました。

そんなことで、日曜日も、あっというまに過ぎ去っていってしまったのでした。

2012-06-29

数字読み上げ報告会

今日、社内で報告練習会があった。お客さんに報告する前に、社内の同僚相手に報告の練習する、、、、というのが趣旨だ

プレゼンが始まった。調査設計から始まり、概要を説明し、レポートの中身の説明に移る。レポートの中身に入ってしばらくして、プレゼンターは数字を読んでるだけということに気がついた。プレゼンターは、一向に、調査対象に関して、なにか意見を述べる様子がない。そこで、手元にある資料を最後まで目を通したところ、レポートのまとめや提言にあたる部分がない・・・・・

これは、数字を読むだけのタイプの報告だな

しばらくして、報告そのものは完了した。
案の定、数字を読んだだけだった
プレゼンターは、、すごくプレゼンが難しかったといっている
無理もない・・・当然だ

続いて、質問タイムとなった

いくつかの質問が出た
しかし、多くは、的外れな質問、あるいは揚げ足を取るような質問だった
報告がよくわからないときにありがちなパターンだ


しばらくして、ベテランリサーチャーがこんな質問をした

「数字を読み上げる報告会があることは理解しているし、数字を読むだけで、お客さんが議論しだして盛り上がることもある。けど、今回の報告は、その手の報告会なんですか?報告の趣旨はなんですか?」

的確な質問だ

プレゼンターは、何か答えた。しかし、答えた内容から類推すると、調査の趣旨が、はっきりわかっていないと言った様に聞こえた。

そもそも、調査趣旨や分析背景は、受注、あるいは、仕様決定時に、お客さんとの間で、すりあわせが完了しいなければならない。その意味で、報告練習会で、分析背景が、よくわからないというのは致命的なミスだ。ただし、分析背景は、お客さんがもつ興味対象に依存していて、分析背景を理解できるかどうかは、対象への業務経験や一般的な知識を持っているかどうかにかかっている。つまり、調査ができることと、お客さんの興味対象を理解できることは、まったく別問題なのだ。知識がなければ、お客さんにヒアリングしても、問題意識を共有できない。

プレゼンターが上司たちからフィードバックを受けている間、頭の中で漠然とそんなことを考えていた

2012-06-18

2012年6月17日那珂湊と鉾田市滝下海岸へ

今日も、取り立ててやることがなかったので、恒例の茨城巡りをしました。お昼過ぎに家を出発し、柏ICから常磐道に乗り、守谷SAのスタバでサンドイッチやコーヒー、さらに富士宮やきそばを購入。車の中で、サンドイッチなどを食べつつ北上すること1時間くらいで、那珂湊に到着しました

なぜ、那珂湊にいったかといえば、それは魚市場があるからです。というのも、先日、ふと、梅雨入りしたことを思い出し、梅雨といえば岩ガキ!とひらめいたわけです。で、どうやって手に入れようかと思案した結果、那珂湊の観光市場にいけばよいはずと考え、今回の訪問となりました。

市場では、お店の前で、生牡蠣立ち食いコーナーがあり、奮発して最上級グレードである700円の特大の逸品をいただきました。で、写真がこれ、、、、といいたいところですが、食べるのに夢中になり、写真を撮るのをすっかり忘れてしまいました。

700円の岩ガキは、真ガキとの違いはよくわからなかったけど、すごく大きくて食べ応えがあり、すごくおいしかったです、願わくばちょっとあぶった方がおいしい気もしましたが、まあ、それは次回にとっておくことにしました。で、その後、市場の中をうろつき、1000円のワカナを購入し、市場を後にしました

那珂湊の観光市場は、昔何度も行ったことがあります。が、かつては、量も多いけど、値段も結構お高くて、良し悪しがまったく判断がつかない、地元の人は寄り付かない場所だった印象があったのです。が、今日は、量も多いけど値段も非常にリーズナブルで、とってもお買い得だった気がします。実際、前はほとんど見かけなかった水戸ナンバーの車がたくさんとまっていました

まあ、そんなことで、市場を後にし、しばし思案した結果、当てもなく50号線を南に向かうことにしました。で、しばらく運転した後に到着したのが、鉾田市にある滝下海岸


実物は、もうすこしきれいだったのですが、カメラマンの腕が悪く、イマイチな写真になってしまいました。でも、今日は雨もやんで、青空が見えたので、海岸と海はとてもきれいで気持ちがよかったです。

で、砂浜をウロウロ散歩した後、さて帰ろうかと車に乗ろうとしたところ、砂浜でスタックした人が救助を求めてきました。といっても、JAFを呼びたいけど、ソフトバンクの携帯がつながらないので、ドコモの携帯を貸してほしいとのこと。携帯を貸してあげた後、この海岸の名前と、緯度経度をJAFの人に教えてあげました。そんなことで、電話が終わったのち、家路に着きました。

今日は、困っている人を助けるという善行を行った?ので、来週はきっとよいことがあるに違いないなどと、漠然と考えた日曜の夜なのでした。


2012-06-03

2012年6月2日 東洋のドーバー飯岡へ

今日もふらりとドライブにいきました。どこに行こうと特に決めてなかったのですが、千葉県の西へ向かうこと2時間程度で、気がついたら、東洋のドーバーと呼ばれているらしい、屏風ヶ浦にたどり着きました。これが、展望台からの眺め。


曇っていたものの、きれいな眺めでした。屏風ヶ浦そのものも見てみたかったのですが、行き方がまったくわからず、屏風ヶ浦そのものはみることはできず・・・屏風ヶ浦に行ったのに、屏風ヶ浦を見れなかったのは、なんとなく、釈然としませんでした。

といいつつも、丘の上の散歩を楽しんだ後、近くにあるレストランで、地元の磯カキ・地魚を堪能しました

これが、地元産の磯ガキ。岩ガキとの違いはよくわかりませんでしたが、とっても肉厚でおいしかった。なんとなく、一個くらいでは物足りない気もしましたが、おそらく、物足りないくらいがちょうどいいのだろうと思われます


で、その次に食べたのが、たぶん、スルメイカのお刺身とサバ寿司



イカは、ネットリかつ、コリコリしていて非常に甘い!そして、サバ寿司もアブラが乗っている上に、すごく肉厚で、これまたオイシー。で、最後にやってきたのが、金目鯛の煮付け


これまた、すごーーーくおいしい。煮魚なのに、すごく新鮮なかんじがしました、
最後になってしまったけど、行ったレストランは、海辺里




地元の人は行かない気もしますが、食べた魚はとてもおいしかったので、大満足でした。
というような感じで、土曜日も過ぎ去っていったのでありました

2012-05-28

2012年5月19日 大津港の日帰り温泉へ

19日は、大津港にある日帰り温泉に行きました。場所は、いつもの五浦観光ホテル。

たしか、お昼前に柏を出発し、常磐道を北上すること1時間半くらいで、大津港に着きました。で、ホテルでお金を払い、日帰り温泉へれっつごー。で、これが、露天風呂から見える太平洋


ここの露天風呂は、太平洋の入り江の奥にあり、すごく気持ちよい。ちなみに、温度は、ちょっとだけぬるめ。だから、真冬に行くと寒いんだけど、春先と秋~晩秋にかけては極上の温泉になんですよ。たしか、2時ごろについたので、温泉は、ほぼ貸しきり状態。ぼーーーと温泉につかり、日々の雑念から開放されたひと時なのであった

で、温泉からあがった後は、休憩所で一休み。休憩所からも、太平洋の絶景が望めるのです

ざばーーん、なのです。

で、休憩所で一休みした後、津波で流されてしまった六角堂がリニューアルオープンしていたので、いってみました。いつも、通り過ぎるばかりで、なんとなく行くことがなかったので、今回が初訪問となりました。六角堂とは、日本美術界から総すかんをくった岡倉天心や横山大観たちが、人里はなれた大津港で、ひとしれず日本美術の至高をもとめるべく、ひたすら修行を行った場所のようです。大津港きっての有名人である米米クラブのカールスモーキ石井も、たしか、そのように言っていたかと思います。



海をのぞむ六角堂


六角堂、正面からの図


ちなみに、リニューアルオープン中ということで、5月中は入場料はタダでした。
ありがとうございます。

六角堂を一通り見て歩いた後、国道沿いの回転寿司たらふく でおすしをいただきました。理由はわかりませんが、大津港や平潟港の地魚はなかったんですけど、それ以外のお魚もとってもおいしくて、大満足でした。

で、その後、まだ夕方前だったので、花園渓谷をとおりぬけ、峠をたくさん越えたのち、福島県塙町までドライブ。で、矢祭町?にある南郷酒造の地酒うららを買ったのち、家に帰りました。

というような感じで、ひと時の休みを満喫したのでした