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分析裏話 第1回
現在様々な市場調査でセグメンテーションが行われていますが、実務で活用できるセグメントを作るのはなかなか難しいものです。通常、企業がセグメンテーションをする上でまず知りたい事は、「どのセグメントを狙うのが良いか?」つまりターゲティングの根拠となる情報です。(追記:がしかし、実際には、調査会社にセグメンテーション調査を発注しても、それぞれのセグメントの特徴は調べてくれるが、ターゲティングの根拠となるを情報を提供してくれることは、ほどんどない。)
先日、ある案件でFMCG系のクライアントが以下の様なお話しをされていました。”調査でセグメンテーションをお願いすると、価値観やライフスタイル等の変数を使って、「コンサバ系健康志向シニア」とか「オシャレ敏感新しいモノ好き女子」の様なクラスターが出てきます。一見”それっぽい”感じはするのですが、本当にそんな人いるんですかね?(笑)。というか、弊社の商品に対する反応は(どのセグメントでも)大体同じようなものなので、ターゲット選定に使えないんですよ。この様なタイポロジー自体は実務であまり必要ないし、もう(セグメンテーション)辞めようかな。結局、性年代で集計したデータ位しか使えないですよ。”
(省略)
思えば数年前、この仕事を始めたばかりのころ、担当していた、とあるFMCGクライアントにこんなことを言われたのを鮮明に覚えている
「ウチの会社、CM山ほど発注するから、電通がたまにタダで調査してくれるんだよ。でさ、セグメンテーションとか言って、参入しているカテゴリーの購買者をクラスター分析して、○○派女子とか、○×重視男子がいるとか言ってくるんだよ。まあ、口では何も言わないけど、仲間内では、いつも、あいつらバカじゃね?とかいってるんだよね」
で、一方、勤め先の調査会社では、同じく、この仕事を始めたばかりのころ、同僚がこんな会話していたのを鮮明に記憶している。
「お客さん(FMCG系クライアント)に、セグメンテーションの話をして、○○派男子がどうのこうのとか言っても、(マーケティングやリサーチに対するセンスがないから)ぜんぜん通じないんですよねー」
というかんじで、悲しいかな、ぜんぜん話はかみ合っていないわけです
がしかし、今回の場合、やっぱりお客さんのセンスが圧倒的に正しくて、いまのセグメンテーションがまったく使えないというのが真実なわけで、、その理由は、分析裏話に書いてあるとおり。
しかし、分けることが目的になってしまうのは、一体なぜなんだろうか
所詮、調査・分析などひとごとなのかもしれない・・・などと思わざるを得ないのであった
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