今日、社内で報告練習会があった。お客さんに報告する前に、社内の同僚相手に報告の練習する、、、、というのが趣旨だ
プレゼンが始まった。調査設計から始まり、概要を説明し、レポートの中身の説明に移る。レポートの中身に入ってしばらくして、プレゼンターは数字を読んでるだけということに気がついた。プレゼンターは、一向に、調査対象に関して、なにか意見を述べる様子がない。そこで、手元にある資料を最後まで目を通したところ、レポートのまとめや提言にあたる部分がない・・・・・
これは、数字を読むだけのタイプの報告だな
しばらくして、報告そのものは完了した。
案の定、数字を読んだだけだった
プレゼンターは、、すごくプレゼンが難しかったといっている
無理もない・・・当然だ
続いて、質問タイムとなった
いくつかの質問が出た
しかし、多くは、的外れな質問、あるいは揚げ足を取るような質問だった
報告がよくわからないときにありがちなパターンだ
しばらくして、ベテランリサーチャーがこんな質問をした
「数字を読み上げる報告会があることは理解しているし、数字を読むだけで、お客さんが議論しだして盛り上がることもある。けど、今回の報告は、その手の報告会なんですか?報告の趣旨はなんですか?」
的確な質問だ
プレゼンターは、何か答えた。しかし、答えた内容から類推すると、調査の趣旨が、はっきりわかっていないと言った様に聞こえた。
そもそも、調査趣旨や分析背景は、受注、あるいは、仕様決定時に、お客さんとの間で、すりあわせが完了しいなければならない。その意味で、報告練習会で、分析背景が、よくわからないというのは致命的なミスだ。ただし、分析背景は、お客さんがもつ興味対象に依存していて、分析背景を理解できるかどうかは、対象への業務経験や一般的な知識を持っているかどうかにかかっている。つまり、調査ができることと、お客さんの興味対象を理解できることは、まったく別問題なのだ。知識がなければ、お客さんにヒアリングしても、問題意識を共有できない。
プレゼンターが上司たちからフィードバックを受けている間、頭の中で漠然とそんなことを考えていた
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