先日、会社の全体集会がありました。
で、まあ、ありがちなのですが、集会では、複数のお偉いさんから、ありがたい講話を賜ったのでありました。で、何人かでしゃべった割には、内容は大体同じで
「市場調査(マーケティング・リサーチ)への風当たりは強くなるけど、まじめに仕事をしましょーね、いつかきっと、市場調査が必要になるときは来るはずだからさ」
といったところでした。
まあ、当然ですよね。
市場調査は、インフラ産業とはいえないし、インフラ産業に近いともいえない。まあ、冷めた目で見れば、今の市場調査って、パチンコ屋みたいに、あるに越したことない産業ですよね。そもそも、この時期にマーケティングとか騒いでいる人がいたら、どんだけ欲深いやつなんだよと思われることマチガイなしなわけで。
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が、しかし、自分たちの仕事を、市場調査ではなく社会調査という視点で考えれば、当然だけど、ちょっと違うのかもしれない。
今現在、被災地域のニーズをすくい上げているのはマスコミ、ジャーナリストでしょうかね。確かに、彼らは、被災者の声を、メディアを通じて、役所や全国の皆様に届けることは得意です。でも、マスコミやジャーナリストが、平均的な被災者のニーズを漏れなく把握できるのかといえば、、、、まあ、それは難しい気がします。
そもそも、マスコミは記事になることしか広めないだろう。さらに、記事になる事柄と、被災者にとって必要な支援とが一致する保証はないはず。あと、彼らが、いつまで取材してくれるかも未知数です。ということを考えると、マスコミによる情報収集だけでは、心もとない気がしなくもない。
となると、社会調査の出番。震災トラッキングをやればいいのかも。
被災生活は、今、始まったばかりです。被災者のニーズの種類と重要性は、今後、長きに渡って変化するはずです、、、よね。そして、役人は、被災者のニーズを掴み、施策に優先順位をつけて実行する必要があるはず。そして、もし、被災者のニーズと役所の施策とがマッチすれば、被災者も役人もハッピーになれるはず。
これ消費者を被災者に、役人を企業に読み替えれば、市場調査と同じ枠組みですよね。そう、つまり、市場調査会社は、震災地域にいる被災者を対象にした調査をやればいい。お客さんは役人。
しかも、信州大の辻先生は、中越地震のときの震災トラッキングの知見を、ブログにまとめてくださっています。
辻 竜平(Ryuhei Tsuji) Ph.D.
地震発生時における被災地などへの提言
http://rtsuji.jp/jp/2011/03/post-78.html
調査のフレームもニーズもあるなら、市場調査業界は、手弁当で震災トラキングを行うと、世間の皆様にとても喜ばれるのでないかなあ~、なんて思ったりします。とくに、ネットが不得意でも、フィールドに強みがある会社なら、世間様に存在感を示せるのでは、なんて思ったり。
まあ、現実的には、社会調査が得意な調査会社のじゃましているだけかもしれないけどー
雑感なのでした
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