love actually(2004)
Universal studio
Universal studio
クリスマスに向かって、友達・家族・夫婦などの身近な人間関係の中にある小さな幸せを描いた作品。
知り合いの女性が好きだと言っていたことがきっかけで、数年前、初めてこの映画を見た。映画は、これといった大きな盛り上がりがあるわけでもなく、同時進行で、9個の人間関係が淡々と進んでいく。淡々と物語が進んでいく理由は、loveが題名に入っているにもかかわらず、三角関係やシンデレラストーリーを描いていないからだ。
いや、むしろ、どの登場人物も、なにがしかの欠点を抱えている上に、それぞれの場面設定は、簡単に言えば地味だ。ドラックにおぼれたロック歌手・下町訛りが抜けない首相秘書に恋するイケメン首相・夫に浮気されていることをクリスマス直前に知ってしまう妻、連れ子との関係構築に気をもむ男性・・・・など、全員が完全に幸せだったり、愛情いっぱいな登場人物はいない。むしろ、多くの気苦労や、思い通りにいかないことばかりの日々の生活の中で、登場人物は、周りの人が、常に自分を支えてくれることに改めて気づき、そのことを通じて自分の相手に対する愛を確認する。この映画をみると、どこかほっこりしたり、安心感をえられるのは、こういった小さな愛がたくさんあるからだ。
この映画で描くloveとは、日本語でいえば、恋愛というよりかは、愛情である。舞台設定がクリスマスに向けた日々なのは、単なる恋愛だけでなく、夫婦・家族・友情を描いたためだと思う。思えば、この映画を好きだった女性は、30代半ばで独身だった。彼女自身、こういった愛の形を探していたのかもしれない。
結局のところ、この映画は、ヒュー・グラントの、このセリフにいきつく
love actually is all around
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