地方生活が、あまりに暇なので、オヤジ系ビジネス本を読んでみた。
伊賀 泰代
スピリッツなみの軽めの内容ということもあり、2~3時間で読み終わりました。
いや、正確に書くと、著者がとてもかしこいので、気軽に読めるように書いてあるわけです。
著者は、超一流国立大を卒業後、超一流の金融機関でエリートコースをあゆみ、さらに自費で米国超一流大学でMBAを取った後、外資系の超一流コンサルで活躍し社内で人事マネージャーのポジションを獲得。さらに会社を辞めて独立したという超一流の中でも超一流の経歴を持つ人。
で、何かが書いてあるかといえば、煎じつめると、こういうことだと思う
(1) 人生、自分の価値観に従って生きるべきだ
(2) プロジェクトやグループのリーダーであろうがなかろうが、サラリーマン経験によらずだれもが仕事にコミットしなきゃいけません
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思えば、自分自身、自分がやりたいこと、こうありたいと思うことに忠実に生きてきた。世の中、他人様の評価が気になる人もいるようだけど、自分は関係ない。
だいぶ昔、よく見るHPの中で、「てんでん しのぎ」という言葉を目にしたことがある。英語で言うと At your riskというようなことだ。そもそも、自分ができることなどたかが知れているし、自分が持つ能力・人・物・カネを使って乗り越えることが難しい課題に遭遇することもある。そんな時は、人事を尽くして天命を待つしかない。むしろ、できることはやったと思えれば、結果なんてどうでもいいのかもしれない。結果だけが気になるのは、まだ何かできたことがあるとか、他人さまの評価が結果だけに基づいている時かもしれない。自分自身としては、リスクを取って何かしたからこそ、何が足らないがわかるわけで、だからこそ失敗することに価値がある。他人の評価が自分の価値基準だと、こういうわけにはいかない。
仕事もコミットするもんだと思っていた。たしか働き始めて2年目のころ、定年間近のおっちゃんに
「オマエが現場監督なんだから、明確に方針を出せ」
と言われたことがある。別に、現実的に、現場監督という職種ではなかった。が、2年目のひよっこだったとしても、その道何十年の大先輩や経営者に対しても、プロジェクトが進むべき方向に、自分なりの指針と、その根拠を示すことが必要だった。そして、コミットするためには、リスクも引き受ける必要があったし、そんなものだとおもってきた。同じようなことは、居酒屋とや場末のスナックでヘベレケに酔っぱらったときに会社のジジイどから説教されたものだ、こんな風に。
「○○ちゃん、、、、仕事ってのはなあ~~」
もちろん、○○ちゃんは、自分の名前ですよ
周囲の人の協力を引き出すためには、自分が仕事にコミットしてリスクをとることが必要だと思ってきたし、そう行動してきた。がしかし、大企業、有名企業、独占企業に所属してみて、そんな風に考えない人たちが多いことを初めて知った。そんな企業の正統的なサラリーマンとは、言われたことを忠実に行う、リスクをとらない、指示を待つ、、、、といったところにみえるし、この本が提唱するサラリーマン像とは完全に逆だ。
書いてある内容は、ジジイの説教みたいだけど、誰が書いたかで内容の価値と説得力が変わってくるのは、やはりマッキンゼーブランドのなせる技なんだろう、、、そんなことを感じた高松での休日の夜
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