The Social Network
Columbia Pictures(2010)
FacebookのCo-Founderエドアルドから見たマーク・ザッカーバードのサクセスストーリーの負の側面
今や当たり前になりすぎた上に、かなり飽き気味のFacebookだが、日本で最初に流行ったSocial NetworkはMixiだった。ClosedなNet空間で個人的な情報を共有するという体験が新鮮だった。何かを書くと、誰かがポジティブな反応を返すという、儀礼的でありながら、他人とつながっている心地よさは、私を含めた多くの若者の本能に訴えた。
その後、Mixiは想像以上に膾炙し、親世代にまで広がった。Mixiに嫌気がさしたまさにその時に、次のメディアがあらわれた、それがFacebookだった。MixiがFacebookやMySpaceのパクリだと知ったのは、そのころである。
創業と成功にまつわる愛憎や妬みはよくある話だ。日本でも、意気投合して同じ未来を描いた二人の創業者が、権力争いをはじめる例は珍しくとも何ともない。もし、この映画が、ほかの些末な権力闘争と違うとすれば、この会社がSocial Networkを商売のネタにしているという点に他ならない。
人付き合い下手なオタクプログラマーのマークは、同級生のちょっとした思いつきを剽窃してSocial Networking SiteであるFacebookを、唯一の親友エドアルドと立ち上げた。有名大学生をターゲットにしたFacebookは、想像以上のスピードで拡大していく。が、会社の成長とともに、二人ができることと、会社に求めれれることが変化し、二人は別の道を歩む結果となる
プログラミングに対するマークの豊かな才能をベースに、人とのつながり(エリカ・エドアルド・ショーンなど)がエネルギーとなって、Facebookが成長する様は、まさにSocial Netの力そのものでもある。一方で、題名がSocial Netであるにもかかわらず、DVD表紙に書いてある言葉、「5億人の友達を作り、数人の親友う失った」というのは、まさに皮肉でしかない。
ストーリー展開も分かりやすくスピーディーで、とても面白かった。が、個人的にはまったのは、Jesse Eisenbergのオタクっぷりである。早口の天然パーマで空気読めないモテない理系秀才というのが、Nerd感満載なのは、やっぱり万国共通だなあと。
0 件のコメント:
コメントを投稿