2013-05-11

職業的マーケティング分析者

マーケティングという分野でデータ分析するようになって、それなりの時間がたった。ちょっと前までは、お客さんのためにデータ分析すればよかった。だけど、最近は、年下の人が行った分析や、データ分析という点から会社が進むべき方向について、アレコレ意見をしなきゃいけない立場になりつつある。

どっちもすごくめんどくさい。個人的には、会社の方向性を考えることは、明日の自分の給料そのものなので、多少はがんばる気になる。が、年下の子の指導は、がんばる気にならない。

がんばれない理由は、、学校でデータ分析やマーケティング、プログラミングを習っていない子を分析部門に配属するからだ。他人様のためにデータ分析する会社であろうが、自分の会社のために分析する部門だろうが、その辺の事情は変わらない。となると、新卒の子を、手取り足取り、ゼロからデータ分析を教えなきゃいけない。重要な順に、彼らが知るべきをあげるとこんなところだ

  1. データ処理ツールの使い方                      ----- エクセル・RDB・SQL・統計ツール・マクロ
  2. 分析対象業界のビジネス慣行と消費者の特性 
  3. サラリーマン的お作法・お客さんとの向き合い方
  4. マーケティング・経営戦略                         ----- STP・ブランド論・5Force・3C
  5. 統計学                                                 ----- 検定・推定・多変量解析
  6. 最近は英語!

自分も全部できてる気はしないけど、分析者としてお給料をもらうのであれば、これらの項目をそれなりに知ってることが必要だ思う。しかも、最近は、英語が加わりつつある・・・。だけど、新卒の子は、どのひとつも学んできていない子しかいない。しかし、いつも、なんとなく思うのだが、知るべきことがあまりに多すぎて、あるいは、彼らの事前準備が、あまりにも少なすぎて、教わるほうは消化不良、あるいは、おなかいっぱいのようにみえる。まあ、現実的には、教わるほうが負担が大きいのだが。

まあ、自分も殆ど何も知らなかったのも事実だ。けど、データ分析のやり方、統計学自体は、学校で習ったし、英語もそれなりに勉強した。で、そのうえで職探しをした。データ分析する分野で修士論文を書けば、この辺の基礎テクニックは、自然に身につくはずなのだ。その意味で、仕事をしながら憶えたのは、業界の事情やマーケティングあたりか。それも、教えてもらったというよりかは、自分で働きながら学んだ気がする。それでも、働きながら、実務やマーケティングを学ぶのは、結構大変だった、、、記憶がある。

過去数年にわたり、そんな状況を目の当たりにし失望してきた。会社が変わったけど、状況には変わりはないし、むしろ酷くなったくらいだ。おそろしく基本的なこと、たとえば数表にはタイトルをつけましょうとか、自分が作っている数表の内容は理解しましょう、、、といったことを説明するにつけて、そもそも、この子たちの会社人生の面倒を見る気なんてないのですけどーーーなんて考えがよぎったりして、なんだかなーーーとおもわざるを得ないのでございました

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