Chikirinの日記 競合という概念の消失
その昔、私がビジネスについて初めて学んだ頃、戦略を考えるには、次の3つについて考えるよう教えられました。
やや極論となることを承知でいえば、私はビジネスにおいてはもはや、「競合という概念を独立して考える必要は無くなった」と思っています。なぜならば、競合は、いまや戦略的パートナーとなるかもしれないし、そもそも、差別化を目指して戦っている会社の多くは、価格競争に陥っているからです。
その昔、私がビジネスについて初めて学んだ頃、戦略を考えるには、次の3つについて考えるよう教えられました。
・消費者(=市場)
・競合
・自社(とそのステークホルダー)
(中略)
反対に、勝っている企業はむしろ「どことも競合していない」ことが、その勝因であるかのように見えています。セブンイレブンの鈴木敏文会長や、ユニクロの柳井正社長は、ずっと昔から「競合は意識していない」と言われていました。これはトップ企業に特徴的な視点です。
トップ企業にとって、競合は「自社より弱い企業」なので、そんなものを意識してたら前には進めません。
トップ企業にとって、競合は「自社より弱い企業」なので、そんなものを意識してたら前には進めません。
(省略)
なんとなく他人事とは思えない
まず、競合は、し敵にもなるかもしれないというのは、ほんとうにその通りだと思う。ガチの強豪同士とは、見方によっては、同じ対象に同じことをやっている者同士といえるので、両者がパートナーシップをすすめることは、いろんなプライドを捨てることさえできれば、きわめて重要な戦略オプションになりうるはずだ。
一方で、競合を意識する必要がないというのは、ちょっと言い過ぎではないか
セブンイレブンの鈴木さんやユニクロの柳井さんみたいな、才能にも、時代の流れにも恵まれた稀代の経営者ならば、自分のリスクで、自分が正しいと思える世界を突き進むことができる。
一方で、普通のサラリーマン経営者ならばどうだろうか?
成功するかもしれない理想を持てるサラリーマン経営者はいるかもしれないけど、それを実現するために、おおくの決断をしきれないとおもう。なぜならば、つきぬけた理想を追えるとは、ブルーオーシャンを作り上げることだけど、そんなこと、あるいみ競合など意識していたらできないし、逆に言えば、競合を意識してなくてもよいほど、圧倒的なポジションを作り上げることに他ならない。そんなことができるのは、会社のリソースを自由自在に扱える人か、どんなリスクを負うこともいとわない強靭な精神を持った人だけだ。で、そんなことができるのは、すごい天才か、すごいバカかどっちかしかいない。そんなリスキーな人生を送る人は、サラリーマン経営者になれないし、サラリーマンとして、そんな人についていけない。ということで、ブルーオーシャンを作り上げることができれば、まあそれはそれで素晴らしいけど、そのリスクは、恐ろしいほど大きく、かつ、そんなことサラリーマンではやりきれないのでは、と思うのでございます
ということを、思い至ることがあった週末の夜
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