2013-12-22

事業部つきのアナリスト

自分がそうなりたいと思って事業部つきのデータアナリストになった
昔は、(お金を払ってくれる)クライアントのためのアナリストだった。お金を払ってもらうとなると、コメントにも、それなりに気を使う(お客さんの機嫌を損ねてはいけない)。だから、誰にも気を使うことのない自分が所属する事業部のためにデータ分析をしてみたかった

で、希望がかなって気づいたこと

(1)データ・エクセルに関する便利屋
今の勤め先は特にそうなのだが、事業部(商品企画)の人はデータの加工がほとんどできない。基本的なスキルである、データベースからのデータ抽出、抽出した後のエクセル(表計算)での集計ななんてできない。となると、この手の面倒、かつ、つまらない作業を全部引き受けることになり、煎じ詰めれば下働きに等しくなってしまう。だから、結局のところ、データ抽出とエクセルの便利屋さん。

(2)言い訳屋
事業部の売り上げが悪いときがある(というか、いつもかもしれない)。で、事業部=商品企画が、経営層に何らかの言い訳をする必要に迫られる。でも、あの人たちにしても、自分勝手な言い訳を振りかざすわけには行かない。そこで、データをつかって、上手いこと言い訳ストーリーを考えてくれとなる。で、データを使って、説得材料を集めて、適当な言い訳レポートを書く。これは、稟議を通すときも同じ。儲かる万人受けしそうなストーリーをデータをつかってレポートしろという仕事。それが真実ならば問題ないが、保身や自己満足としか思えないとなると、バカバカしいことこの上なし。

(3)本気分析
ごくたまにだけど、本気の分析をすることがある。本気分析とは、大きな問題に対して、大問題のありかと、大まかな改善の方向性を示唆することだ。だけど、これが評判が悪い。なぜならば、話を聞いても、何をすればいいのか、あの人たちには皆目見当がつかないからだ。

あの人たちが望んでいることはわかる。何をすれば問題が即解決するかを提言してほしいのだ。でも、それは、小さな問題のときにだけ可能だ。なぜならば、小さい問題とは、答えの方向性はわかっていて、あとは、どのレベルの答えが最適か?を知るだけだからだ。

だけど、大きな問題は違う。大きな問題とは、どこに答えがあるかが分からない。どの方向に行けば正解なのか?あるいは、どのような計画・戦略をを立てればよいのか?たくさんの試行錯誤が必要だ。試行錯誤の中から、やっても無駄なこと・効果があることが見えてくる。それを頼りに前に進むしかない。だけど、何が試行錯誤にあたるのか、戦略・計画に対する大雑把な結果すらも見当つかないようにに見える。さらに悪いことに、あるいは、だからかもしれないけど、即効薬を求める。で、結局のところ、何をすればいいか分からないから、事業計画を立てることすらおぼつかない。

ということで、悪口満載になってしまったのだが、サラリーマンたるものこの中で生きていくしかないわけで、謙虚な立場に立てば、自分もたくさん迷惑をかけているはずなので、長いものに巻かれて生きていく毎日なのだ、と思いを新たにするクリスマス2日まえの深夜

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