(1)導入期の商品とは?
市場に発売されたばかりで、かつ、競争構造や、消費者構造、認知構造が、導入期の特徴を満たす商品のこと。したがって、発売された商品が、すべて導入期にあると考えるのは間違い。
(2)導入期の条件
【売上高】 いくつかの新製品だけが上市。売上高は少ない
【製品】 製品間で共通する商品特徴 は定まっていない
【競争構造】 売上高が小さい。したがって、企業にとって、戦略的に重要な製品となることは多くない。 競争は緩慢
【消費者構造】 製品受容層は、イノベータ
【認知構造】 製品の評価基準は、まだ定まっていない 。購買喚起には、外部探索(*)が重要。
(3)4P戦術の定石
とにかく、「カテゴリーの拡大」を目指すこと 。この段階では、競争に打ち勝つことは重要でない。まず、消費者の生活にとって必要な商品群だという判断を得ることが重要。したがって、競争を仕掛けるよりも、製品群の定着を目指すことが第一
【Product】
消費者に外部探索を促す本質サービスの開発に注力
【Promotion/Price】
市場拡大:Push(店頭重視)/浸透(低)価格←Trial重視
利益確保:Pull(広告重視)/上澄み(高)価格←継続user重視
【Place】
市場拡大なら開放型channel・利益確保を狙うならClose型を
(*)外部探索とは?
内部探索(ルーチン的・日常的な思考方法)では、自分の欲求を満たせない時に使われる探索方法のこと 。
⇒内部探索とは?
製品に対する評価軸や常識(例えば、アイスクリームとは、***なものだ!)が、確立している認知状況での情報探索方法のこと 。よって、常識(偏見)を満たす商品だけ、消費者は受け入れる
【外部探索の具体例 】
普段から使っている化粧品に対して、急に不満が高まってきた ⇒インターネットを使って良さそうな化粧品を探す
【外部探索の応用例】
現在の商品に不満が高まるような商品利用シーンを提案することで、消費者に外部探索を誘える(と思う) ⇒学習されるニーズ
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