2009-03-29

シロウトマーケターさん、いらっしゃ~い

最近、マーケティングとは、なんだろうかとよく思う。もちろん、一応、マーケティングにも、コンセンサスを得られた理論があるとおもう。だけど、会社で仕事をするにつけて、理論を応用して、目の前の事実を解釈したり、戦略を練る気がある人は、ほとんどいないとつくづく思う。とくに、社内では、、、見た事ない。いるのは、自分勝手な商品に対する感想を、数字で証明しようとする人ばかりなのだ、、、、

そんな事だから、データ解釈は、分析者の主観次第。根拠があろうがなかろうが、言ってしまった者勝ち。言ってしまえば、誰も検証しないし、理論がないので検証しようもない。正確に書けば、理論を「使う気がない」ので、「検証する方法がない」、、、になるな。

でも、一人で分析する時は、まだマシ。サイアクなの、複数で一つのデータを解釈するときだ。理論がないから、みんな、本当に好き勝手な事を言い出す。そして、議論は、行き先の見えないダッチロール。しかも、好き勝手な事を言い出すから、議論がエンドレス。会議が何時間も続いて、深夜に及ぶ、、、。最後のほうは、いったい何しているか、よくわからなくなる、、、、。サイアク。

こんな感じで、ド素人っぽいマーケティング業界にアキアキしているのだけど、どうやら金融の人たちも、同じような悩みを抱えているようだ。といっても、金融の人たちとマーケターを比べるのは、間違ってるのかもしれないけどねえ、、、、

ECONO斬り!!
職業化・専門化されない日本のエコノミスト

でも、よく考えれば、これだけ理論化が進んだ経済学でさえ、理論の活用が進まないんだったら、マーケティングは、いわずもがななのかもしれない。あと、社会科学の制度化が未だに進まないってのは、全くその通りですね。工学系は、専門教育と専門職が結びついているし、さらにアカデミックの知識をビジネスに応用するってのは、当たり前になっている(というか、それ以外ではありえない)。

まあ、マーケティング理論が固まって、まだ20~30年くらいかな。そう考えると、商売が科学になり始めて、まだ、30年ってことになる。産業革命から100年以上の時間が過ぎている製造業と比べる事自体が、そもそも間違いなのかもしれない。マーケターやマーケティンングリサーチャーが、製造業で言う所のプロになるには、まだ時間が必要なんだろうねえ~、きっと。

まあ、ぼちぼち勉強して、理論の応用方法を見つけていくしかないってことですね。

2009-03-21

戦略って、なあに?

よく思うんだけど、「戦略」ってどういう意味?

計画のこと?
作戦のこと?
策略のこと?
それとも、自分が行っているプレゼンが素晴らしい内容だと勘違いさせるための単語?

いったいどれ?
わからないよー

個人的な感触から考えれば、「戦略」=ゲーム理論
だから、戦略の意味は、
「相手の行動という条件下で、自分の利益を最大化するための行動」
ってことになる

だから、計画・作戦・策略、どの単語も、表面的にはあてはまる
でも、重要なのは、「相手の行動」という条件がつくこと
そうでなければ、上のどの単語を使っても、戦略とはいえない
「相手の行動」を考慮に入れなければ、上のどの単語を使っても戦略にはならない

では、実務家は、どの程度、ゲーム理論的な戦略を考慮しているのかねえ?

たぶん、ほとんど何も考えてない気がする
単に、自分が考えた事業ストーリーや受注ストーリーを戦略といってるだけ
その意味では、戦略とは、妄想ってことになる
あるいは、自分が話している内容の立派さを装飾する形容詞だな

プレゼンや会議で、この単語を耳にするたびに、幻滅してしまう毎日さ

早いこと、この薄っぺらいマーケティング業界に慣れないと、生き残れないなあと思う今日この頃なのでした。